USCPA(米国公公認会計士)を目指す上で、予備校選びは合否を左右する最も重要な決断の一つです。数ある予備校の中でも、資格指導の老舗として名高い「TAC」。そのUSCPA講座には、どのような特徴があるのでしょうか?
この記事では、TACのUSCPA講座を検討しているあなたのために、その特徴、料金、注意点、そして最大のライバルであるアビタスとの比較まで、あらゆる角度から徹底的に解説します。
TACのUSCPA講座はこんな人におすすめ!
まず結論から。TACは以下のような方に特におすすめの予備校です。
- 世界標準の教材で学びたい人: 全米No.1シェアを誇るBecker(ベッカー)教材を使えるのは大きな魅力です。
- じっくり時間をかけてでも高得点合格を目指したい人: 網羅性の高い教材で、盤石な知識を身につけたい方に最適です。
- ライブ講義でモチベーションを維持したい人: 通学できる範囲にお住まいで、教室での学習を好む方。
TAC USCPA講座の3つの大きな特徴・強み

TACの強みは、主に以下の3点に集約されます。
1. 全米No.1教材「Becker」を完全使用
TAC最大の強みは、USCPA受験界のグローバルスタンダードであるBecker社の教材を正式採用している点です。
本試験を作成するAICPA(米国公認会計士協会)とも連携しており、本試験に最も近い質の高い問題が豊富に収録されています。
膨大な量の問題演習(MC問題 約6,600問、TBS問題 約400問)を通じて、あらゆる角度から問われても対応できる実力を養うことができます。
2. 実力派講師陣による質の高い講義
長年にわたり日本の公認会計士をはじめとする難関資格指導で実績を積み上げてきたTACには、経験豊富な実力派講師が揃っています。
特に税法関連科目(REG/TCP)の講義は評判が高いです。知識の丸暗記ではなく、本質的な理解を促す講義は、多くの合格者から支持されています。
3. 3年間の長期サポート体制
働きながら学習する社会人にとって、学習期間が長引くことは珍しくありません。
TACの本科生コースは標準で3年間のサポート期間が設けられており、自分のペースでじっくり学習を進めることが可能です。焦らずに取り組める安心感は、大きなメリットと言えるでしょう。
知っておきたい注意点・デメリット

一方で、TACを選ぶ上で知っておくべき注意点も存在します。
1. 教材のボリュームが多く、消化不良のリスク
強みであるBecker教材ですが、その網羅性の高さゆえに非常にボリュームがあります。
すべてを完璧にこなそうとすると、挫折してしまう可能性も。
「高得点合格」を目指せる反面、効率的に「短期合格」を目指したい人にとっては、やや過剰品質に感じられるかもしれません。
2. 単位試験の難易度が高い
受験資格を得るための単位取得試験が、他の予備校に比べて難しいという評判があります。
本試験の前にここでつまずき、学習が停滞してしまうリスクは考慮しておくべきでしょう。知識をしっかり定着させるための仕組みではありますが、人によっては大きな負担となります。
3. 費用がやや高め
質の高い教材とサポートを提供している分、受講料は他の予備校と比較してやや高めに設定されています。
もちろん、その価値は十分にありますが、初期投資をできるだけ抑えたい方にとってはネックになる可能性があります。
気になる料金プランは?
TACの主要コースである「総合本科生Plus」の料金は以下の通りです。(※2025年8月時点の参考価格。最新情報は公式サイトでご確認ください)
- Web通信講座(国内): 440,000円
- ビデオブース講座: 410,000円
※上記から各種割引や、条件を満たせば最大10万円が支給される一般教育訓練給付制度を利用できます。
【徹底比較】TAC vs アビタス どっちを選ぶべき?
多くの受験生が悩むのが、TACと最大手アビタスのどちらを選ぶか、という点です。両校の主な違いを比較表にまとめました。
項目 | TAC | アビタス(Abitus) |
使用教材 | Becker教材(洋書)+TACオリジナル教材 | オリジナル教材(日本語中心) |
学習スタイル | 網羅的でじっくり高得点を目指す | コンパクトで効率的に短期合格を目指す |
教材の言語 | 英語がメイン | 日本語がメインで、英語に慣れていく |
単位試験 | 難易度が高い | 比較的易しい |
合格実績 | 非公表 | 合格者数を公表(業界No.1) |
向いている人 | 英語力に自信があり、時間をかけても完璧を目指したい人 | 会計初学者や、効率を重視する社会人 |
一言で言えば、「質実剛健で網羅的なTAC」と「効率的で初学者に優しいアビタス」という構図です。
まとめ:自分に合った予備校選びが合格への近道
TACのUSCPA講座は、世界標準のBecker教材と経験豊富な講師陣の下、腰を据えてじっくりと学習に取り組みたい受験生にとって、非常に魅力的な選択肢です。
一方で、そのボリュームや費用、単位試験の難易度など、人によってはデメリットになり得る要素も存在します。
最終的には、どちらが良い・悪いということではなく、「あなたの学習スタイルや状況に合っているか」が最も重要です。ぜひ、この記事を参考に、各予備校の無料説明会などに参加して、ご自身に最適なパートナーを見つけてください。
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