「USCPAは日本の公認会計士より簡単」
「合格率が高いから、英語ができれば受かる」
USCPAについて調べていると、このような情報を目にすることがあります。
たしかにUSCPAは、日本の公認会計士試験のような競争試験ではありません。
合格点を取れば合格できる試験であり、働きながら合格を目指す社会人も多い資格です。
しかし、決して「簡単な資格」ではありません。
USCPAは、英語で会計・監査・税法・ビジネスを学ぶ試験です。
さらに、FAR、AUD、REG、選択科目の4科目すべてに合格する必要があり、試験範囲もかなり広いです。
結論から言うと、USCPAの難易度は「日本の公認会計士よりは低いが、簿記1級と同等以上に大変な部分もある」試験です。
この記事では、USCPAの難易度を、合格率、勉強時間、科目別の難しさ、英語力、簿記1級・日本の公認会計士・税理士試験との比較からわかりやすく解説します。
USCPAの難易度はどのくらい?2026年最新データで解説
結論
USCPAは「簡単ではないが、社会人でも現実的に合格を狙える資格」
USCPAは、日本の公認会計士試験のような超難関の競争試験ではありません。一方で、英語、広い試験範囲、4科目の学習管理が必要なため、短期間で楽に受かる試験でもありません。
合格率
約42%〜78%
2025年のAICPA公表データでは、FAR・BARは約42%、TCPは約78%と科目差があります。
勉強時間
1,000〜1,500時間
会計経験・英語力・学習環境によって変わります。社会人の場合は1年〜2年程度で計画する人が多いです。
難しさの本質
英語×範囲×継続
難問を解く力よりも、英語の問題文に慣れ、広い範囲を反復し続ける力が求められます。
USCPAの難易度を一言でいうと
「日本の公認会計士ほどの難関ではないが、英語で会計を学び、4科目を計画的に突破する必要がある中〜高難度の資格」です。正しい教材と学習計画があれば、社会人でも十分に合格を狙えます。
※合格率はAICPA公表の2025年累計データをもとにした目安です。実際の難易度は、会計経験、英語力、学習時間、選択科目によって変わります。
科目別に見るUSCPAの合格率と難易度
USCPAの合格率は、科目によって大きく異なります。
AICPAが公表している2025年累計の合格率を見ると、FARは42.12%、AUDは48.21%、REGは63.12%でした。
選択科目では、BARが41.94%、ISCが67.79%、TCPが77.65%となっています。
また、2026年上半期累計(Q1+Q2)の合格率では、FARが42.95%、BARが43.64%と低めである一方、REGは66.78%、TCPは79.53%と比較的高い水準です。
このデータから分かるのは、USCPAは「全科目が同じ難易度」ではないということです。
特にFARとBARは合格率が低く、会計処理や分析に苦手意識がある人にとっては難関になりやすい科目です。
一方で、REG、ISC、TCPは合格率が高めですが、だからといって簡単という意味ではありません。
受験者の準備度や選択科目の相性によって、体感難易度は大きく変わります。
USCPAの難易度を見るときは、平均合格率だけでなく、科目ごとの特徴と自分の得意・不得意をセットで確認することが大切です。
科目別データ
USCPAは科目によって合格率・難易度が大きく違う
2025年累計と2026年上半期累計(Q1+Q2)のAICPA公表データを見ると、FAR・BARは合格率が低く、REG・ISC・TCPは比較的高めです。特に選択科目は、自分の得意分野との相性が重要になります。
| 科目 | 区分 | 2025年累計 | 2026年上半期累計(Q1+Q2) | 難易度の目安 |
|---|---|---|---|---|
| FAR | Core | 42.12% | 42.95% | 財務会計の範囲が広く、日本人受験生にとっても重めの科目。 |
| AUD | Core | 48.21% | 48.65% | 監査特有の考え方と英語表現に慣れる必要がある。 |
| REG | Core | 63.12% | 66.78% | 米国税法・ビジネス法が中心。暗記量は多いが合格率は高め。 |
| BAR | Discipline | 41.94% | 43.64% | 分析・管理会計・応用論点が多く、選択科目の中では難しめ。 |
| ISC | Discipline | 67.79% | 67.45% | IT・内部統制・情報システム寄り。ITに抵抗がなければ相性が良い。 |
| TCP | Discipline | 77.65% | 79.53% | 税務寄りの選択科目。REGが得意な人は相性を確認したい。 |
注意:75点は「正答率75%」ではありません
CPA試験の合格点は75点ですが、これは正答率75%という意味ではなく、AICPAが算出するスケールスコアです。問題の難易度や形式を考慮してスコア化されるため、単純な正答率では判断できません。
出典:AICPA & CIMA「Learn more about CPA Exam scoring and pass rates」
※2026年上半期累計(Q1+Q2)は最新2四半期分のデータです。年間の難易度を見る場合は、2025年累計データもあわせて確認するのがおすすめです。
2024年以降のUSCPA試験制度の変更点|Core・Discipline・30ヶ月ルール
USCPA試験は、2024年から新しい試験制度に移行しました。
現在の試験は、必須科目であるCore科目3つと、選択科目であるDiscipline科目1つの合計4科目で構成されています。
- Core科目:AUD(監査)、FAR(財務会計)、REG(税法・ビジネス法)
- Discipline科目:BAR、ISC、TCPから1科目を選択
つまり、現在のUSCPA試験は「FAR・AUD・REGに加えて、BAR・ISC・TCPのどれか1科目を選ぶ試験」になっています。
ここで重要なのは、選択科目によって難易度や相性が変わることです。
たとえば、BARは合格率が低めで、分析・管理会計・応用論点が多い科目です。
一方、ISCやTCPは合格率が高めですが、IT・内部統制・税務など、それぞれ向き不向きがあります。
また、科目合格の有効期間も以前より長くなっています。
現在は、多くの州で初回受験から少なくとも30ヶ月以内に4科目すべての合格を目指す形になっており、州によってはさらに長い期間が認められる場合もあります。
ただし、出願州によってルールが異なる場合があるため、実際に受験する際は、必ず出願州やNASBAの最新情報を確認しましょう。
2024年以降のUSCPA試験では、「どの順番で受けるか」「どのDiscipline科目を選ぶか」「30ヶ月以内にどう学習計画を組むか」が、合格戦略として重要になっています。
2024年以降の制度変更
USCPAは「Core 3科目+選択1科目」の試験になった
2024年以降のUSCPA試験では、従来のBECがなくなり、BAR・ISC・TCPから1科目を選ぶDiscipline制度に変わりました。
Core科目
FAR・AUD・REG
すべての受験生が合格する必要がある必須3科目です。財務会計、監査、税法・ビジネス法を学びます。
Discipline科目
BAR・ISC・TCP
3つのうち1科目を選択します。選択科目によって合格率や向き不向きが変わります。
科目合格の期限
30ヶ月が目安
多くの州で、初回受験から少なくとも30ヶ月以内に4科目合格を目指す形です。州によって取り扱いが異なる場合があります。
受験戦略で重要なポイント
2024年以降は、FAR・AUD・REGの学習順序だけでなく、BAR・ISC・TCPのどれを選ぶかも重要です。合格率だけで選ぶのではなく、自分の会計経験、ITへの抵抗感、税務への相性も含めて判断しましょう。
出典:AICPA & CIMA「Everything You Need to Know About the CPA Exam」
※科目合格の有効期限や受験要件は、出願州によって異なる場合があります。実際の出願前には、NASBAや各州会計委員会の最新情報を確認してください。
USCPAと他の会計資格の難易度を比較

USCPAの難易度は、単純な合格率だけでは比較できません。
日本の公認会計士、日商簿記1級、税理士試験は、それぞれ試験制度、出題範囲、評価方法、必要な学習期間が大きく異なるためです。
大まかに整理すると、USCPAは「日本の公認会計士試験よりは取り組みやすいが、日商簿記1級とは違う難しさがある資格」と考えると分かりやすいです。
- 日本の公認会計士:会計資格の中でも最難関クラス
- 日商簿記1級:会計計算の深さ・難問対応が難しい
- 税理士試験:長期戦になりやすく、科目ごとの専門性が高い
- USCPA:英語・広い試験範囲・4科目の学習管理が難しい
つまり、USCPAは「超難関の競争試験」ではありませんが、英語で会計・監査・税法・ビジネスを学び、4科目を計画的に突破する必要があります。
ここからは、日本の公認会計士、日商簿記1級、税理士試験と比較しながら、USCPAの難易度を整理します。
USCPAと日本の公認会計士試験の難易度比較
日本の公認会計士試験は、会計資格の中でも最難関クラスの試験です。
短答式試験と論文式試験があり、財務会計、管理会計、監査論、企業法、租税法、経営学など、非常に広い範囲を深く学ぶ必要があります。
令和7年の公認会計士試験では、出願者22,056人に対して合格者は1,636人でした。出願者ベースで見ると、合格率は7.4%です。
一方、USCPAは4科目制で、各科目ごとに受験できます。
合格点を取れば合格できる試験であり、日本の公認会計士試験のように一度に広範囲を突破する形式ではありません。
そのため、難易度を比較すると、日本の公認会計士試験の方が高いと考えてよいでしょう。
ただし、USCPAにも英語で問題を読む負荷、4科目を30ヶ月以内に管理する負荷、FARやBARのような合格率が低い科目の難しさがあります。
「日本の公認会計士より簡単」と言われることはありますが、「簡単に受かる資格」という意味ではありません。
USCPAと日商簿記1級の難易度比較
日商簿記1級は、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算を深く学ぶ試験です。
特に、連結会計、企業結合、原価計算、意思決定会計など、会計処理や計算問題の深さではかなり難しい試験です。
2025年の日商簿記1級の合格率は、6月実施分が14.0%、11月実施分が15.2%でした。
USCPAは、日商簿記1級ほど高度な計算問題ばかりが出るわけではありません。
一方で、USCPAは英語で出題され、FAR、AUD、REG、Discipline科目まで幅広く学ぶ必要があります。
会計だけでなく、監査、米国税法、ビジネス法、IT、内部統制なども範囲に含まれます。
そのため、計算の深さは日商簿記1級、範囲の広さと英語の負荷はUSCPAが大きいと考えると分かりやすいです。
すでに簿記2級〜1級レベルの知識がある人は、USCPAのFARに入りやすい一方、英語や監査・米国税法で苦戦する可能性があります。
USCPAと税理士試験の難易度比較
税理士試験は、会計科目と税法科目を組み合わせて合格を目指す試験です。
科目合格制であり、一度合格した科目に有効期限がない点は大きな特徴です。
一方で、税法科目は専門性が高く、暗記量も多いため、5科目合格まで長期戦になりやすい試験です。
令和7年度の税理士試験では、受験者36,320人に対して合格者は7,847人で、合格率は21.6%でした。
USCPAも科目合格制ですが、多くの州では初回合格から30ヶ月以内に4科目合格を目指す必要があります。
税理士試験が「長期で積み上げる試験」だとすれば、USCPAは「一定期間内に4科目を計画的に突破する試験」と言えます。
どちらが難しいかは、得意分野によって変わります。
日本の税法を深く学びたい人には税理士試験、英語と会計を組み合わせてグローバルに活かしたい人にはUSCPAが向いています。
会計資格の難易度比較
USCPAは「日本の公認会計士より取り組みやすいが、英語と範囲の広さが難しい」
会計資格は、合格率だけでは単純比較できません。試験制度・出題範囲・必要な学習期間・評価方法が異なるため、難しさの種類を分けて考えることが大切です。
| 資格 | 難易度の目安 | 難しさの特徴 | USCPAとの違い |
|---|---|---|---|
| 日本の公認会計士 | 最難関 | 短答式・論文式を突破する必要があり、会計資格の中でも難易度が高い。 | USCPAの方が科目別に進めやすいが、英語での学習が必要。 |
| 日商簿記1級 | 高い | 会計処理・計算問題・原価計算の深さが難しい。 | 簿記1級は会計の深さ、USCPAは英語と範囲の広さが難しい。 |
| 税理士試験 | 高い | 税法科目の専門性が高く、5科目合格まで長期戦になりやすい。 | 税理士は長期積み上げ型、USCPAは30ヶ月を意識した短中期集中型。 |
| USCPA | 中〜高難度 | 英語、広い試験範囲、4科目の学習管理が難しい。 | 働きながら科目別に合格を積み上げやすい一方、英語での学習が前提。 |
注意:合格率だけで難易度は決まりません
合格率が高く見える試験でも、受験者層のレベルが高かったり、受験資格や学習期間に差があったりします。USCPAも合格率だけを見るのではなく、英語力、会計経験、学習時間、科目選択を含めて難易度を判断しましょう。
出典:金融庁・公認会計士監査審査会「令和7年公認会計士試験合格者調」、日本商工会議所「簿記1級受験者データ」、国税庁「令和7年度税理士試験結果表」
※難易度は、合格率だけでなく、試験制度・出題範囲・必要学習期間・学習負荷をもとにした目安です。
USCPAが難しいと感じる理由|英語・範囲・継続が壁になる

ここまで、USCPAの合格率や他資格との比較を見てきました。
USCPAは、日本の公認会計士試験ほどの超難関資格ではありません。しかし、日本人受験生にとっては、独特の難しさがあります。
特に大きな壁になるのは、次の3つです。
- 英語で会計・監査・税法の問題を読む必要がある
- FAR、AUD、REG、選択科目まで試験範囲が広い
- 仕事をしながら長期間勉強を続ける必要がある
つまり、USCPAの難しさは「一問一問の計算がものすごく難しい」というよりも、英語で広い範囲を学び、4科目を計画的に突破する点にあります。
① 英語で会計・監査・税法の問題を読む必要がある
USCPAの問題文はすべて英語です。
そのため、会計知識があっても、問題文の意味を読み違えると正解できません。
ただし、必要なのはネイティブのような会話力ではありません。
重要なのは、英語の問題文を正確に読み、会計・監査・税法の文脈を理解する力です。
特に、FARでは財務会計、AUDでは監査、REGでは米国税法やビジネス法の英語表現に慣れる必要があります。
英語が得意な人でも、会計英語に慣れるまでは時間がかかります。
一方で、英会話が得意でなくても、問題演習を通じて専門用語に慣れれば十分に対応できます。
USCPAで求められる英語力は、「話す力」よりも「読む力」と「専門用語に慣れる力」です。
② 試験範囲が広く、忘却との戦いになりやすい
USCPAは4科目すべてに合格する必要があります。
FARでは財務会計、AUDでは監査、REGでは税法・ビジネス法、さらにBAR・ISC・TCPの中から選択科目を1つ学びます。
そのため、1科目だけを深く勉強すればよい試験ではありません。
FARを勉強している間にAUDを忘れ、AUDを勉強している間にREGを忘れる、ということも起こりやすいです。
USCPAでは、短期間で一気に覚える力よりも、広い範囲を何度も回して記憶を維持する力が重要です。
特に社会人の場合、平日は仕事で勉強時間が限られるため、学習計画を立てずに進めると途中で挫折しやすくなります。
③ MCQだけでなくTBS対策も必要になる
USCPAでは、選択式のMCQだけでなく、TBSと呼ばれるシミュレーション問題も出題されます。
TBSでは、資料を読み取り、複数の情報を整理しながら解答する力が求められます。
単純に知識を暗記しているだけでは対応しにくく、問題形式に慣れておくことが重要です。
特にFARやAUDでは、会計処理、開示、監査証拠、内部統制など、実務に近い形で知識を使う場面があります。
そのため、USCPA対策では、テキストを読むだけでなく、MCQとTBSを繰り返し解いて、本試験形式に慣れることが大切です。
④ 社会人は勉強時間の確保が難しい
USCPAは、働きながら合格を目指せる資格です。
しかし、働きながら合格できることと、楽に合格できることは別です。
USCPAの合格には、会計経験や英語力にもよりますが、1,000〜1,500時間程度の学習が必要になるケースが多いです。
平日に1〜2時間、休日にまとまった時間を確保しても、合格までには1年〜2年程度かかることがあります。
そのため、USCPAの難易度は、試験内容そのものだけでなく、勉強を継続する難しさにもあります。
仕事、家庭、転職活動などと両立しながら学習を続けるには、教材選び、学習スケジュール、受験順序を最初に設計しておくことが重要です。
USCPAが難しい理由
USCPAの壁は「英語・範囲・継続」の3つ
USCPAは、超難問を解く試験というよりも、英語で広い範囲を学び、4科目を計画的に突破する試験です。特に社会人は、勉強を継続できる仕組みづくりが重要になります。
① 英語
問題文は英語です。会話力よりも、会計・監査・税法の英文を正確に読む力が求められます。
② 範囲の広さ
FAR、AUD、REG、選択科目まで学ぶ必要があり、忘れないように反復する力が重要です。
③ 継続
社会人の場合、仕事と両立しながら1年〜2年程度の学習を続ける必要があります。
だからこそ、独学よりも学習計画が重要
USCPAは、教材を買って終わりではなく、どの科目から受けるか、いつまでに合格するか、MCQとTBSをどう回すかを決めることが大切です。学習計画に不安がある場合は、予備校の無料説明会や学習相談を活用するのも一つの方法です。
USCPAが難しくても社会人に選ばれる理由
USCPAは簡単な資格ではありません。
英語で学ぶ必要があり、試験範囲も広く、合格までにはまとまった学習時間が必要です。
それでもUSCPAが社会人に選ばれる理由は、働きながら合格を目指しやすく、会計・英語・国際感覚をまとめて示しやすい資格だからです。
- 科目別に受験できるため、働きながら計画を立てやすい
- 会計知識だけでなく、英語で会計を理解できることを示せる
- 監査法人、事業会社、外資系企業などキャリアの選択肢が広がりやすい
- 経理、財務、内部監査、FP&A、Controllerなどの職種と相性がよい
日本の公認会計士試験のように、短答式・論文式をまとめて突破する試験とは異なり、USCPAは4科目を順番に攻略していける試験です。
もちろん、30ヶ月ルールを意識した学習計画は必要です。
しかし、1科目ずつ合格を積み上げられるため、仕事を続けながら挑戦しやすい点は、社会人にとって大きなメリットです。
また、USCPAは「英語で会計を学んだ経験」を示しやすい資格でもあります。
グローバル企業、外資系企業、海外子会社管理、英文決算、内部統制、監査対応などの業務では、会計知識と英語への抵抗感の少なさが評価されやすくなります。
そのため、USCPAは単に資格名だけで評価されるというより、「会計を英語で理解し、国際的なビジネス環境に対応できる人材」として見られやすい資格です。
ただし、USCPAを取れば自動的に年収が上がるわけではありません。
資格を活かせる職場を選ぶこと、実務経験を積むこと、英語力や会計スキルを継続的に伸ばすことが重要です。
USCPAは「取ればすぐに人生が変わる魔法の資格」ではありません。
一方で、会計・英語・キャリアアップを同時に狙いたい社会人にとって、挑戦する価値のある資格と言えるでしょう。
社会人に選ばれる理由
USCPAは「会計×英語×キャリア」の選択肢を広げやすい資格
USCPAは簡単な資格ではありませんが、働きながら科目別に合格を積み上げやすく、会計知識と英語への対応力を示しやすい点が魅力です。
① 働きながら進めやすい
4科目を順番に受験できるため、社会人でも学習計画を立てやすい資格です。
② 会計×英語を示せる
英語で会計・監査・税法を学ぶため、グローバル業務との相性がよい資格です。
③ キャリアの幅が広がる
監査法人、事業会社、外資系企業、内部監査、FP&Aなどの職種と相性があります。
資格を活かすには「学習計画」と「職場選び」が重要
USCPAは、取得すれば自動的に年収が上がる資格ではありません。学習段階では科目選びや受験順序、合格後は資格を評価してくれる職場選びが重要です。
関連記事:USCPAの受験費用はいくら? / USCPA予備校おすすめ比較
USCPAの難易度から考える、向いている人・向いていない人
USCPAは、誰にとっても簡単な資格ではありません。
一方で、条件が合えば、社会人でも十分に合格を狙える資格です。
大切なのは、「難しそうだから無理」と決めつけることではなく、自分の会計知識、英語への抵抗感、学習時間、キャリアの目的と合っているかを確認することです。
ここでは、USCPAに向いている人と、慎重に検討した方がよい人を整理します。
USCPAに向いている人
USCPAに向いているのは、会計や英語を使ってキャリアの幅を広げたい人です。
すでに経理・財務・監査・会計事務所などで働いている人はもちろん、これから会計分野にキャリアチェンジしたい人にとっても、USCPAは選択肢になります。
- 簿記2級レベルの会計知識がある、またはこれから学ぶ意欲がある
- 英語の文章を読むことに強い拒否感がない
- 1年〜2年単位で学習計画を立てられる
- 経理、財務、監査、外資系、海外関連業務に関心がある
- 資格を転職やキャリアアップに活かしたい
特に、簿記2級レベルの知識がある人は、FARの学習に入りやすい可能性があります。
また、英会話が得意でなくても、英文の問題文を読み、会計・監査・税法の専門用語に慣れていく意欲があれば、学習を進めやすいでしょう。
USCPAは、暗記だけで突破する資格ではありません。
仕事をしながら、週単位・月単位で学習計画を立て、MCQやTBSを反復できる人に向いています。
USCPAに向いていない可能性がある人
一方で、USCPAが向いていない可能性がある人もいます。
特に、短期間で簡単に取れる資格を探している人や、英語に強い抵抗がある人は、学習開始後に負担を感じやすいです。
- 短期間で簡単に取れる資格を探している
- 英語学習に強い抵抗がある
- 毎週の学習時間をほとんど確保できない
- 日本国内の独占業務資格だけを目的にしている
- 受験費用や予備校費用をかける目的が明確でない
USCPAは、数週間〜数ヶ月で気軽に取れる資格ではありません。
会計経験や英語力にもよりますが、合格までには1年〜2年程度の学習期間を見込むケースが多く、継続的な学習が必要です。
また、日本国内で税務申告や監査の独占業務だけを目的にする場合は、税理士や日本の公認会計士など、別の資格の方が目的に合う可能性もあります。
USCPAを目指すなら、「なぜUSCPAなのか」「取得後にどのような仕事で活かしたいのか」を先に整理しておくことが大切です。
適性チェック
USCPAは「会計・英語・継続学習」に前向きな人と相性がよい
| 向いている人 | 慎重に検討したい人 |
|---|---|
| 会計や英語をキャリアに活かしたい | 短期間で簡単に取れる資格を探している |
| 1年〜2年単位で学習計画を立てられる | 毎週の学習時間をほとんど確保できない |
| 経理・財務・監査・外資系に関心がある | 日本国内の独占業務だけを目的にしている |
| 資格を転職やキャリアアップに活かしたい | 費用をかける目的がまだ明確でない |
迷う場合は「合格できるか」より先に「活かし方」を考える
USCPAは難易度だけで判断するより、自分のキャリアにどう活かすかを考えることが大切です。経理財務、監査法人、外資系企業、FP&Aなど、目指す方向によって学習の優先順位も変わります。
不安がある人は、まず学習計画を確認するのがおすすめ
USCPAは、独学での合格が不可能な資格ではありません。
ただし、出願州、学歴要件、会計単位、受験資格、科目の受験順序、教材選び、英語対策など、学習内容以外にも迷いやすいポイントが多い資格です。
特に社会人の場合、限られた時間で4科目を突破する必要があるため、最初に学習計画を立てておくことが重要です。
「自分の英語力で大丈夫か」
「簿記2級からUSCPAに進めるか」
「どの科目から受けるべきか」
「独学と予備校のどちらがよいか」
「合格までにどれくらい費用がかかるか」
このあたりに不安がある人は、まず予備校比較記事や無料説明会で、必要な勉強時間・費用・受験ルートを確認しておくとよいでしょう。
いきなり申し込む必要はありません。
まずは複数の予備校の特徴を比較し、自分の学習スタイルや予算に合うかを確認することが大切です。
次に確認したいこと
USCPAに挑戦する前に、費用・勉強時間・受験ルートを確認しよう
USCPAは、学習内容だけでなく、出願州、学歴要件、会計単位、科目選択、受験順序も重要です。まずは自分に必要な勉強時間と費用感を確認しておきましょう。
※予備校を利用するかどうかは、費用、学習時間、独学への不安、サポートの必要性を比較したうえで判断しましょう。
▼ あなたの適性は?
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USCPAの難易度に関するよくある質問
FAQ
USCPAの難易度で迷いやすいポイントを整理
USCPAは、合格率だけを見ると簡単そうに見えることもあります。しかし実際には、英語、試験範囲、学習期間、科目選択によって難しさの感じ方が変わります。ここでは、受験前によくある疑問をまとめます。
USCPAの難易度はどのくらいですか?
USCPAの難易度は、中〜高難度の資格と考えるとよいでしょう。
日本の公認会計士試験のような超難関の競争試験ではありませんが、英語で会計・監査・税法・ビジネスを学び、4科目すべてに合格する必要があります。
合格率だけを見ると科目によって40%台〜70%台と幅がありますが、英語での出題、広い試験範囲、社会人として勉強を継続する負担を考えると、決して簡単な資格ではありません。
USCPAは日本の公認会計士より簡単ですか?
一般的には、日本の公認会計士試験の方が難易度は高いと考えられます。
日本の公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験を突破する必要があり、出題範囲も広く、合格率も低い難関試験です。
一方、USCPAは科目別に受験でき、合格点を取れば合格できる試験です。
ただし、USCPAにも英語で問題を読む負荷、4科目の学習管理、FARやBARのような難しい科目があります。
そのため、「日本の公認会計士より簡単」と言われることはありますが、「簡単に受かる資格」という意味ではありません。
USCPAと簿記1級はどちらが難しいですか?
難しさの種類が違います。
日商簿記1級は、会計処理や計算問題の深さが難しい試験です。連結会計、企業結合、原価計算、意思決定会計など、会計分野を深く学ぶ必要があります。
一方、USCPAは会計だけでなく、監査、米国税法、ビジネス法、IT、内部統制なども含まれます。さらに、すべて英語で出題される点も大きな違いです。
計算や会計処理の深さは簿記1級、英語と範囲の広さはUSCPAが難しいと考えると分かりやすいです。
USCPAに必要な勉強時間は何時間ですか?
USCPAの合格に必要な勉強時間は、一般的に1,000〜1,500時間程度が目安になることが多いです。
ただし、必要な勉強時間は、会計経験、簿記の知識、英語力、学習環境によって大きく変わります。
簿記2級レベルの知識がある人や、英語の読解に慣れている人は、比較的スムーズに進められる可能性があります。
一方で、会計も英語もこれから学ぶ場合は、基礎固めに時間がかかるため、余裕を持った学習計画が必要です。
USCPAは英語が苦手でも合格できますか?
英語が苦手でも、合格を目指すことは可能です。
USCPAで求められる英語力は、英会話力よりも、英語の問題文を読み、会計・監査・税法の専門用語を理解する力です。
そのため、ネイティブのように話せる必要はありません。
ただし、問題文はすべて英語なので、英語への強い抵抗感がある場合は、最初の学習で負担を感じやすいです。
英語が不安な人は、会計英語の用語に早めに慣れ、MCQを繰り返し解きながら読解スピードを上げていくことが大切です。
USCPAで一番難しい科目はどれですか?
合格率だけで見ると、FARとBARは難しめの科目といえます。
FARは財務会計の範囲が広く、会計処理や基準の理解が必要です。
BARは分析、管理会計、ビジネス分析、応用論点が多く、選択科目の中でも負担が大きくなりやすい科目です。
ただし、どの科目を難しいと感じるかは、受験者の得意分野によって変わります。
会計が得意な人はFARに取り組みやすい一方、監査経験がない人はAUDに苦戦することもあります。
FAR・AUD・REGの中で難しい科目はどれですか?
FAR・AUD・REGのCore科目の中では、一般的にFARを難しいと感じる人が多いです。
FARは財務会計の範囲が広く、学習量も多いため、USCPAの中でも重めの科目です。
AUDは監査特有の考え方や英語表現に慣れる必要があります。
REGは米国税法やビジネス法が中心で、暗記量は多いものの、合格率は比較的高めに出ることがあります。
ただし、会計経験、監査経験、税務への相性によって体感難易度は変わります。
BAR・ISC・TCPはどれを選ぶべきですか?
BAR・ISC・TCPは、合格率だけでなく、自分の得意分野やキャリアとの相性で選ぶことが大切です。
BARは管理会計、分析、ビジネス関連の論点が多く、FARや財務分析に抵抗がない人と相性があります。
ISCはIT、情報システム、内部統制、セキュリティ寄りの科目です。ITや内部統制に関心がある人に向いています。
TCPは税務寄りの科目で、REGが得意な人や、税務分野に関心がある人は相性を確認したい科目です。
合格率だけで選ぶのではなく、自分の経験、得意分野、将来のキャリアも含めて判断しましょう。
社会人でもUSCPAに合格できますか?
社会人でもUSCPAに合格することは可能です。
USCPAは科目別に受験できるため、仕事を続けながら1科目ずつ合格を積み上げやすい資格です。
ただし、働きながら合格できることと、楽に合格できることは別です。
平日や休日に学習時間を確保し、1年〜2年単位で計画的に進める必要があります。
社会人の場合は、教材選び、学習スケジュール、受験順序を最初に設計しておくことが重要です。
USCPAは独学でも合格できますか?
USCPAは、独学でも合格が不可能な資格ではありません。
ただし、出願州、学歴要件、会計単位、受験資格、科目選択、受験順序、教材選びなど、学習内容以外にも確認すべきことが多い資格です。
特に初めてUSCPAを目指す人は、どの州で出願するか、どの科目から受けるか、どの教材を使うかで迷いやすいです。
独学で進める場合は、最新の試験制度や出願要件を自分で確認する必要があります。
不安がある人は、予備校比較記事や無料説明会を活用して、自分に必要な勉強時間・費用・受験ルートを先に確認しておくとよいでしょう。

