2024年1月からスタートした新試験制度(CPA Evolution)により、USCPA試験は「Core(必須3科目)」と「Discipline(選択1科目)」という形式に生まれ変わりました。
受験生にとって最大の悩みどころは、「3つの選択科目(Discipline)のうち、どれを選べばいいのか?」です。
- BAR (Business Analysis and Reporting)
- ISC (Information Systems and Controls)
- TCP (Tax Compliance and Planning)
「一番合格しやすいのは?」「将来役に立つのは?」
この記事では、各科目の詳細スペック(問題数・配点)から具体的な出題範囲(Blueprint)までを徹底解剖し、後悔しない科目の選び方を解説します。
選択科目(Discipline)3科目の基本スペック比較

まずは、各科目の「試験の作り」を客観的な数字で比較します。
実は、科目によって「MC(4択)」と「TBS(シミュレーション)」の比重が異なります。
試験時間と問題数・配点(2025年最新)
| 項目 | BAR (ビジネス分析) | TCP (税務) | ISC (情報システム) |
| 試験時間 | 4時間 | 4時間 | 4時間 |
| MC問題数 | 50問 | 68問 | 82問 |
| TBS問題数 | 7問 | 7問 | 6問 |
| 配点比率 | MC 50% / TBS 50% | MC 50% / TBS 50% | MC 60% / TBS 40% |
ここから読み取れる「攻略のヒント」
- BAR : MCが50問と少なく、1問の重みが大きい。
TBS(計算・分析)の実力が合否を分ける。 - TCP: バランス型。
REGと同様の構成。 - ISC: MC(知識問題)の比重が60%と高い。
つまり、TBS(長文読解や計算)が苦手でも、暗記で逃げ切れる可能性が最も高い科目です。
各科目の詳細:難易度とBlueprint(出題範囲)

それぞれの科目が「具体的に何をテストするのか」を、AICPA公表のBlueprint(設計図)に基づいて解説します。
① BAR (Business Analysis and Reporting)
〜実質的な「Super FAR」!経理のプロ向け〜
従来の「BEC(ビジネス環境)」の計算部分と、「FAR(財務会計)」の応用論点が合体した科目です。
- 主な出題範囲 (Blueprint)
- データ分析 : 財務データの解釈、予測分析
- 高度な会計 : 収益認識、リース、連結会計の応用
- 政府会計 : 州政府・地方政府の会計処理(FARから移動)
- 管理会計 : 原価計算、予算管理(旧BECの内容)
- 難易度 : 高(Hard)
- 範囲が広く、計算量が膨大です。
旧BECのように「浅く広く」ではなく、「深く広く」問われます。
- 範囲が広く、計算量が膨大です。
- おすすめな人
- FARが得意で、計算苦にならない人
- 経理・財務の実務経験があり、CFOを目指す人
② ISC (Information Systems and Controls)
〜ITと監査に特化!暗記が得意な人向け〜
ITガバナンスやセキュリティに特化した科目です。計算問題はほぼありません。
- 主な出題範囲 (Blueprint)
- 情報システム : ITインフラ、クラウド、データベース
- 情報セキュリティ : サイバーセキュリティ、アクセス制御
- SOC報告書 : SOC 1, SOC 2の違いと監査手続き
- 難易度 : 中〜低(Medium)
- IT用語(クラウド、SQL、ファイアウォール等)にアレルギーがなければ、暗記で点数が伸びやすいです。
- おすすめな人
- 計算が苦手な文系受験生
- AUD(監査)が得意な人(内部統制と被るため)
- とにかく「最短」で合格したい人
③ TCP (Tax Compliance and Planning)
〜REGの延長戦!税務スペシャリスト向け〜
REG(諸法規)の税法部分を深掘りする科目です。商法(Business Law)は含まれません。
- 主な出題範囲 (Blueprint)
- 個人税務 : 富裕層向けのタックスプランニング
- 法人税務 : C Corp, S Corp, パートナーシップの複雑な税務処理
- 資産課税 : 贈与税、遺産税、信託
- 難易度 : 中(Medium)
- REGの内容が頭に残っていれば、追加の学習コストは最小で済みます。
- おすすめな人:
- REGが得意だった人
- 日本の税理士試験の受験経験者
- 将来、会計事務所のタックス部門で働きたい人
最新データで見る「合格率」の真実
AICPAが発表した2024年の初期データ(Q1-Q2)では、驚くべき傾向が出ています。
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- TCP合格率: 約 82% (極めて高い)
- ISC合格率: 約 50%前後
- BAR合格率: 約 40%台 (Core科目並みに低い)
※合格率は受験者層(TCPは税務専門家が受けている等)に依存するため、単純に「TCP=簡単」とは言えませんが、「BARが最難関」であることは間違いありません。
現在、多くの受験生が「BAR回避」の動きを見せています。
【結論】あなたへの推奨科目はこれだ

これまでの分析を踏まえ、最も効率的な選び方を提案します。
パターンA:最短合格・コスパ重視なら「ISC」
多くの日本人受験生にとって、ISCが「勝ち筋」です。
理由は2つ。
- 計算がない :
英語の読解力さえあれば、知識のインプットだけで合格点に届く。 - AUDとの相乗効果 :
必須科目であるAUDの学習内容と被っており、効率が良い。
パターンB:REG受験直後なら「TCP」
もしあなたが今、REGを勉強中(または合格直後)なら、その勢いでTCPを受けるのが最短ルートです。
REGの記憶が新しい状態なら、TCPの学習時間は通常の半分以下で済むと言われています。
パターンC:実務家としての「箔」なら「BAR」
難易度は高いですが、実務評価はNo.1です。
外資系企業の求人では「高い財務分析スキル」が求められるため、BAR合格者は転職市場で「即戦力」として評価されやすい傾向にあります。
💡 選択科目はCore科目との相性で決めよう
BAR・ISC・TCPは、それぞれCore科目とのつながりがあります。選択科目で迷う場合は、先にFAR・AUD・REGの特徴を確認しておくと判断しやすくなります。
予備校(アビタス)の教材対応状況

新試験制度において、独学は不可能です。
特に新設された「ISC」「TCP」は市販の教材がほとんどありません。
ここで重要になるのが「予備校の教材の質」です。
USCPA合格実績No.1の 「アビタス]」は、新試験制度への対応が最も早く、教材の完成度が非常に高いです。
- ISC : IT未経験者でも分かるように図解が豊富。
- TCP : 複雑な税法を日本語で整理しているため、理解が早い。
- BAR : 膨大な範囲から「出る場所」を絞り込んでいる。
「どの科目を選べばいいか分からない」という方は、アビタスの無料説明会で「自分のキャリアならどの科目が有利か」を聞いてみるのが一番確実です。
戦略的な科目選択が合格を近づける
新試験制度は複雑に見えますが、自分の得意分野を活かせる「選択の自由」ができたとも言えます。
- IT・暗記が得意 → ISC
- 税法が得意 → TCP
- 財務会計が得意 → BAR
周りの意見に流されず、あなたの特性に合った科目を選んでください。
それが、USCPA合格への最短ルートです。
▼ 新試験制度の全体像を知るなら
アビタスの公式パンフレットには、最新の試験制度や、科目ごとの詳細な出題マップが無料で付いてきます。
ネットで情報を探す時間を節約するためにも、手元に置いておくことをおすすめします。