USCPA(米国公認会計士)のCore科目の中で、合格率だけ見ると取り組みやすく見えるのがREGです。
REGはTaxation and Regulationの略で、日本語にすると「税法・法規制」を問う科目です。
FARが財務会計、AUDが監査を中心にした科目だとすれば、REGは米国連邦税務、Business Law、税務実務上の倫理・手続を問う科目です。
AICPA公表の合格率を見ると、REGはFARやAUDより高い水準です。
そのため、「REGは簡単そう」「最後に回しても大丈夫そう」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、REGは決して油断できる科目ではありません。
個人税、法人税、S Corporation、Partnership、Basis、Property Transactions、Business Law、Federal Tax Proceduresなど、出題範囲はかなり広いです。
さらにREGでは、単に税法ルールを覚えるだけでなく、問題文のシナリオに当てはめて、課税所得、控除、税額、basis、gain/lossなどを計算する力が求められます。
この記事では、2026年版のUSCPA REGについて、難易度、合格率、出題範囲、勉強時間、頻出論点、MCQ対策、TBS対策、社会人向けスケジュールまでまとめて解説します。
「REGはどの順番で勉強すればいい?」
「Business Lawはどこまでやればいい?」
「Basisが苦手」
「TBSでは何が出る?」
「TCPを選ぶならREGの後に受けるべき?」
このような方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
REG攻略前に必ず確認
REGで失敗しない3つの要点
① 個人税・法人税を最優先
REGの中心はIndividual TaxationとEntity Taxationです。まず税務計算の柱を作りましょう。
② Basisを早めに固める
BasisはProperty、S Corporation、Partnership、loss limitationsにまたがる最重要論点です。
③ Business Lawは深追いしない
得点源にしたい領域ですが、細かく掘りすぎると時間を使いすぎます。頻出論点をMCQで固めましょう。
REGとは?USCPAの税法・Business Lawを問うCore科目
REGは、USCPA試験のCore科目の1つです。
USCPA試験は、以下の4科目で構成されています。
Core科目:AUD / FAR / REG の3科目
Discipline科目:BAR / ISC / TCP の中から1科目
REGはこのうち、税法・Business Law・税務実務の倫理や手続を中心に問う科目です。
具体的には、以下のようなテーマが出題されます。
- U.S. ethics and professional responsibilities related to tax practice
- Federal Tax Procedures
- Business Law
- Federal Taxation of Property Transactions
- Federal Taxation of Individuals
- Federal Taxation of Entities
REGの連邦税務は、個人・法人の標準的で反復的な取引を中心に扱います。
つまり、極端に複雑な税務プランニングよりも、まずは「基本的な税務申告・計算・レビュー」が中心です。
ただし、REGは暗記だけでは突破できません。
個人税や法人税では、資料を読み取り、計算し、税務上の扱いを判断する力が必要です。
その意味でREGは、「税法ルールを具体的なシナリオに当てはめる科目」と考えると攻略しやすくなります。
REGの難易度は?合格率から見る位置づけ
REGは、Core科目の中では合格率が高めです。
AICPAが公表している合格率を見ると、REGの2025年累計合格率は63.12%、2026年Q1は66.65%です。
同じCore科目のFARは2025年累計42.12%、AUDは48.21%なので、REGは相対的に合格率が高い科目といえます。
ただし、「合格率が高い=簡単」と考えるのは危険です。
REGが難しい理由は、主に3つあります。
1つ目は、税法特有の用語が多いことです。
gross income、AGI、deductions、credits、basis、gain/loss、book-tax differences、separately stated itemsなど、最初はなじみのない用語が多く出てきます。
2つ目は、個人税・法人税・Business Lawが混在していることです。
FARやAUDに比べると、REGは税法と法律の切り替えが必要になります。
3つ目は、BasisとEntity Taxationで混乱しやすいことです。
C Corporation、S Corporation、Partnershipで、課税所得、分配、損失制限、owner’s basisの考え方が変わります。
REGは、正しい順番で整理すれば得点しやすい科目です。
一方で、税法ルールをバラバラに暗記すると、TBSや応用問題で崩れやすくなります。
| 科目 | 区分 | 2025年累計合格率 | 2026年Q1合格率 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| REG | Core | 63.12% | 66.65% | Core科目の中では合格率が高め。ただし税法・Basis・TBS対策は必須 |
| FAR | Core | 42.12% | 43.46% | Core科目の中でも難関寄り。範囲が広くTBS対策も重要 |
| AUD | Core | 48.21% | 47.80% | 判断力・監査プロセス理解が問われる |
| BAR | Discipline | 41.94% | 41.30% | 会計・分析寄りでFARとの関連が強い |
| ISC | Discipline | 67.79% | 66.79% | IT・内部統制系の知識がある人と相性がよい |
| TCP | Discipline | 77.65% | 79.28% | REGとの関連が強く、税務寄り |
※AICPA公表の2025年累計・2026年Q1合格率をもとに整理。
REGの出題範囲|2026年Blueprintの5領域
REGの出題範囲は、大きく5つのAreaに分かれています。
Area I:Ethics, Professional Responsibilities and Federal Tax Procedures
Area II:Business Law
Area III:Federal Taxation of Property Transactions
Area IV:Federal Taxation of Individuals
Area V:Federal Taxation of Entities(including tax preparation)
配点目安は、Area Iが10〜20%、Area IIが15〜25%、Area IIIが5〜15%、Area IVが22〜32%、Area Vが23〜33%です。
つまり、REGは「税務倫理・Business Law・Property・個人税・法人税」の5本柱で構成されています。
特に重要なのは、Area IVとArea Vです。
個人税と法人税を合わせると、REG全体のかなり大きな割合を占めます。
そのため、REGではBusiness Lawだけを深掘りするよりも、まず個人税・法人税・Basisを固めることが重要です。
| Area | 配点目安 | 主な論点 | 勉強の優先度 |
|---|---|---|---|
| Area I Ethics, Professional Responsibilities and Federal Tax Procedures |
10〜20% | 税務倫理、Circular 230、IRS audits、appeals、disclosure、penalties、confidentiality | 得点源にしたい基礎領域 |
| Area II Business Law |
15〜25% | Agency、Contracts、Debtor-Creditor、Federal Laws、Business Structure | 深追いしすぎずMCQで固める |
| Area III Federal Taxation of Property Transactions |
5〜15% | Basis、depreciation、amortization、Section 179、bonus depreciation、gain/loss | 配点以上に重要。早めに固める |
| Area IV Federal Taxation of Individuals |
22〜32% | Gross income、deductions、credits、filing status、dependents、pass-through items | 最重要。REGの得点源 |
| Area V Federal Taxation of Entities |
23〜33% | C Corporation、S Corporation、Partnership、book-tax differences、basis、distributions | 最重要。TBS対策も必須 |
Area I:Ethics, Professional Responsibilities and Federal Tax Procedures(10〜20%)
Area Iは、税務実務に関する倫理・職業的責任・Federal Tax Proceduresに関する領域です。
主に以下のような内容が含まれます。
- Circular 230
- Tax return preparerの責任
- IRS audits
- Appeals
- Judicial process
- Substantiation
- Disclosure
- Penalties
- Privileged communications
- Confidentiality
- Licensing and disciplinary systems
この領域は、税務実務家として守るべきルールを問うパートです。
出題割合は10〜20%ですが、比較的得点源にしやすい領域でもあります。
ただし、丸暗記だけではなく、どのような状況で開示が必要か、どのような場合に罰則が発生するか、証憑が十分か、といった判断が問われます。
深追いしすぎる必要はありませんが、基本用語と判断パターンは確実に押さえましょう。
Area II:Business Law(15〜25%)
Area IIは、Business Lawに関する領域です。
主に以下のような内容が含まれます。
- Agency
- Contracts
- Debtor-Creditor Relationships
- Federal Laws and Regulations
- Business Structure
- Authority of agents
- Duties and liabilities
- Breach and remedies
- Formation and termination of business entities
Business Lawは、税務科目の中にある法律パートです。
Agency、Contract、Debtor-Creditor、Business Structureなどは、MCQで問われやすい論点です。
一方で、細かく深掘りしすぎると時間を使いすぎます。
Business Lawは、定義、要件、例外、当事者の権利義務を整理し、MCQで安定して得点できる状態を目指しましょう。
REG全体の中心は税務なので、Business Lawは「得点源にするが、深追いしすぎない」姿勢が大切です。
Area III:Federal Taxation of Property Transactions(5〜15%)
Area IIIは、資産取引の連邦税務に関する領域です。
主に以下のような内容が含まれます。
- Basis of assets
- Assets converted from personal use to business use
- Basis of assets held by individuals
- Basis of intangible assets
- Depreciation
- Amortization
- MACRS
- Section 179
- Bonus depreciation
- Gain / Loss
- Wash sale
- Gift basis
- Inheritance basis
Area IIIは配点だけ見ると5〜15%です。
しかし、軽視してはいけません。
なぜなら、Property TransactionsとBasisは、個人税・法人税・Entity Taxationにもつながるからです。
REGでは、basisを理解していないと、S Corporation、Partnership、Property Transactions、loss limitationsでつまずきます。
配点以上に重要な「つなぎの領域」と考えて、早めに固めましょう。
Area IV:Federal Taxation of Individuals(22〜32%)
Area IVは、個人の連邦税務に関する領域です。
主に以下のような内容が含まれます。
- Gross income
- Inclusions
- Exclusions
- AGI
- Deductions
- Itemized deductions
- Standard deduction
- Credits
- Filing status
- Dependents
- Pass-through items
- Loss limitations
- Estimated taxes
- Individual tax liability
REGでは、個人税が非常に重要です。
個人税は、比較的イメージしやすい一方で、計算パターンが多い領域です。
gross incomeに含めるもの、除外されるもの、AGIに影響する控除、itemized deductions、credits、filing status、pass-through itemsなどを整理する必要があります。
特にTBSでは、Form 1040のような形式や、資料をもとに所得・控除・税額を判断する問題に慣れておくことが重要です。
Area V:Federal Taxation of Entities(including tax preparation)(23〜33%)
Area Vは、法人・事業体の連邦税務に関する領域です。
主に以下のような内容が含まれます。
- Book-tax differences
- Schedule M-1 / M-3
- C Corporations
- S Corporations
- Partnerships
- LLCs
- Taxable income
- Tax liability
- Allowable credits
- State and local tax issues
- Separately stated items
- Distributions
- Owner’s basis
- Loss limitations
- Eligibility and election of S corporation status
- Tax-exempt organizations
REGで最も重要な領域の1つです。
特に、C Corporation、S Corporation、Partnershipの違いを整理できるかが合否に直結します。
C Corporationでは、book-tax differences、taxable income、NOL、credits、state and local tax issuesなどが重要です。
S CorporationとPartnershipでは、ordinary business income、separately stated items、distributions、loss limitations、owner’s basisが重要になります。
Entity Taxationは、MCQでもTBSでも問われやすい領域です。
比較表を使って、entityごとの違いを整理しましょう。
2026年REGで特に注意:税法改正と出題範囲
REGは税法を扱うため、試験範囲が税法改正の影響を受けます。
AICPAのCPA Exam Policy on New Pronouncementsでは、Internal Revenue Codeや連邦税務規則の変更は、原則として「変更の有効日または制定日のいずれか遅い日から6か月後に始まるcalendar quarter」から試験対象になると説明されています。
そのため、REGを受験する人は、Blueprintだけでなく、AICPAの新Pronouncement方針や、使っている予備校教材の更新状況も確認する必要があります。
特に2026年は、税制改正の影響を受ける可能性があるため、古い教材だけで学習するのは危険です。
ただし、試験で特定の税率や、インフレ調整される金額・制限額そのものを丸暗記させるわけではありません。
2026年Blueprintでも、REGではインフレ調整される特定の税率、金額、制限額の知識は問われないとされています。
つまり、REGで大切なのは、細かい数字を暗記することではなく、税法ルールの考え方を理解し、シナリオに当てはめることです。
REGの試験形式|MCQ72問+TBS8問
REGの試験時間は4時間です。
問題形式は、MCQとTBSで構成されています。
MCQは36問ずつの2テストレット、合計72問です。
TBSは、2問・3問・3問の3テストレット、合計8問です。
スコア配分は、MCQが50%、TBSが50%です。
REGは、FARやAUDよりTBSの数が1問多いです。
そのため、MCQだけでなく、TBSで資料を読み、税務計算や申告書レビューをする練習が必要です。
REGのTBSでは、個人税、法人税、Property Transactions、basis、book-tax differences、tax forms、supporting documentsなどが絡みやすいです。
📌 REGの試験形式
試験時間
4時間
MCQ
36問 × 2テストレット
合計72問
TBS
2問・3問・3問
合計8問
REGはMCQ50%・TBS50%の配点です。TBSは8問あり、FAR/AUDより1問多い点に注意しましょう。
REGのスキル配分|暗記だけでなく適用・分析が必要
2026年Blueprint上、REGのスキル配分は以下です。
Remembering and Understanding:25〜35%
Application:35〜45%
Analysis:25〜35%
Evaluation:なし
ここで注目すべきなのは、Applicationが最も大きいことです。
つまり、REGでは税法ルールを覚えるだけでなく、それを具体的なケースに当てはめる力が重視されます。
さらに、Area III、Area IV、Area Vでは、ApplicationとAnalysisの比重が高くなります。
これは、Property Transactions、Individual Taxation、Entity Taxationが、税務申告書の作成・レビューや資料分析に近い形で問われるためです。
REG対策では、「このルールを知っている」で終わらせず、「この問題文なら、どう計算するか」「この資料なら、どの金額を使うか」まで練習しましょう。
🧠 REGで問われるスキル配分
Remembering and Understanding:25〜35%
税務倫理、Business Law、Federal Tax Proceduresなどの基本理解。
Application:35〜45%
税法ルールを具体的なシナリオに当てはめ、計算・分類する力。
Analysis:25〜35%
申告書・資料・source dataを読み取り、正確性や差異を分析する力。
REGの勉強時間の目安
REGの勉強時間は、税務経験、会計知識、英語力によって変わります。
目安としては、以下のように考えるとよいです。
税務・簿記経験あり:100〜150時間
FAR学習済み・税務初学者:150〜220時間
会計初学者・英語不安あり:220〜300時間
ただし、これはあくまで目安です。
REGはFARより合格率が高いですが、米国税法特有の用語に慣れる必要があります。
また、日本の税法知識がある人でも、米国税法のルールとは前提が違います。
日本の感覚で判断せず、US federal taxのルールとして覚え直す必要があります。
特に、Individual Taxation、Entity Taxation、Basisは時間を使って固めましょう。
Business Lawは最後に回しすぎると間に合いませんが、最初から深追いしすぎるのも非効率です。
| タイプ | 勉強時間の目安 | 進め方 |
|---|---|---|
| 税務・簿記経験あり | 100〜150時間 | 個人税・法人税・Basisを早めに固め、TBS演習に進む |
| FAR学習済み・税務初学者 | 150〜220時間 | 税務用語、Basis、Entity Taxationに時間を使う |
| 会計初学者・英語不安あり | 220〜300時間 | 個人税から丁寧に入り、Business LawとTBSも段階的に進める |
※学習時間はあくまで目安です。教材・予備校・会計経験・英語力によって変わります。
REGのおすすめ勉強順序
REGは、順番を間違えると知識がバラバラになりやすい科目です。
おすすめの流れは以下です。
- REG全体像・税務用語
- Individual Taxation
- Property Transactions / Basis
- Entity Taxation
- Business Law
- Ethics / Federal Tax Procedures
- TBS演習
- 模試・総復習
最初に個人税で税務計算の基本に慣れ、その後にBasisとProperty Transactionsへ進みます。
Basisを理解したうえでEntity Taxationに入ると、S CorporationやPartnershipの分配・損失制限・owner’s basisが理解しやすくなります。
Business Lawは得点源になりますが、深追いしすぎると時間を使いすぎます。
EthicsやFederal Tax Proceduresは、直前期に詰め込みすぎるのではなく、MCQで繰り返し確認して定着させましょう。
最初に個人税で税務計算に慣れる
REGを初めて学ぶ人は、まず個人税から入るのがおすすめです。
Gross income、deductions、credits、filing status、dependentsなどを学ぶことで、税務計算の基本的な流れが見えてきます。
個人税はTBSにもつながりやすいので、早めに慣れておきましょう。
Basisは早めに固める
REGで最も重要な概念の1つがbasisです。
Basisは、property transactions、S corporation、partnership、gift、inheritance、loss limitationsなど、複数の領域にまたがって登場します。
Basisを後回しにすると、REG全体の理解が崩れます。
最初は難しく感じても、図や表を使って「誰のbasisが、どの取引で、どう変わるか」を追いかけましょう。
Business Lawは深追いしすぎない
Business Lawは15〜25%の配点があり、無視できません。
一方で、税務計算ほどTBSに直結するわけではありません。
Agency、Contracts、Debtor-Creditor、Business Structureなどを中心に、MCQで得点できる状態を目指しましょう。
細かい法律論に入り込みすぎるより、頻出パターンを押さえることが大切です。
Entity Taxationは比較表で整理する
C Corporation、S Corporation、Partnershipは、比較表で整理するのが効果的です。
課税主体、taxable income、distributions、separately stated items、basis、loss limitations、filing formなどを横並びで比較しましょう。
文章で覚えるより、違いを見える化した方が定着しやすくなります。
REGでつまずきやすい頻出論点
REGでは、どの論点も重要ですが、特につまずきやすい論点があります。
ここでは、学習時に注意したい代表論点を整理します。
| 論点 | 苦手になりやすい理由 | 対策 |
|---|---|---|
| Individual Taxation | income、deductions、credits、filing statusが混ざりやすい | Form 1040の流れで整理する |
| Basis | 資産・株式・partnership interestで考え方が変わる | 取引ごとにbasisの増減を図で追う |
| Property Transactions | amount realized、adjusted basis、recognized gain/lossで混乱しやすい | gain/loss計算の型を反復する |
| C Corporations | book-tax differences、taxable income、creditsが絡む | Schedule M-1 / M-3の考え方を整理する |
| S Corporations / Partnerships | separately stated items、basis、distributions、loss limitationsが複雑 | entityごとの比較表を作る |
| Business Law | Agency、contracts、debtor-creditorなど法律用語が多い | 定義・要件・例外を短文で暗記し、MCQで反復する |
Individual Gross Income
個人税では、gross incomeに何を含めるか、何を除外するかが基本です。
wages、interest、dividends、capital gains、retirement income、fringe benefitsなどを整理しましょう。
特に、income inclusionsとexclusionsを混同しないことが大切です。
Deductions and Credits
Deductionsとcreditsは混同しやすい論点です。
Deductionは課税所得を減らすもの、creditは税額を減らすものです。
Above-the-line deductions、standard deduction、itemized deductions、refundable credits、nonrefundable creditsを整理しましょう。
Basis
BasisはREGの最重要論点です。
Asset basis、stock basis、partnership basis、gift basis、inheritance basis、liabilitiesの扱いなどを理解する必要があります。
Basisは1つの論点として独立しているだけでなく、Property Transactions、S Corporation、Partnership、loss limitationsにもつながります。
Property Transactions
Property Transactionsでは、gain/loss、capital vs ordinary、wash sale、gift、inheritance、basis、depreciationなどが絡みます。
取引ごとに、amount realized、adjusted basis、recognized gain/lossを計算できるようにしましょう。
Depreciation and Amortization
Depreciation and Amortizationでは、MACRS、Section 179、bonus depreciation、intangible amortizationなどが重要です。
細かい数字を丸暗記するよりも、対象資産、控除の考え方、計算の流れを理解することが大切です。
C Corporations
C Corporationでは、book-tax differences、taxable income、NOL、allowable credits、state and local tax issuesなどが重要です。
Schedule M-1 / M-3のようなbook-tax differencesも、TBSで問われやすい論点です。
S Corporations
S Corporationでは、eligibility、election、ordinary business income、separately stated items、AAA、basis、distributions、loss limitationsなどを整理します。
特に、shareholder basisの増減は必ず押さえましょう。
Partnerships
Partnershipでは、formation、basis、liabilities、guaranteed payments、ordinary business income、separately stated items、distributionsなどが重要です。
S Corporationと似ている部分もありますが、liabilitiesの扱いやpartner basisで違いが出ます。
Business Law
Business Lawでは、agency、contracts、debtor-creditor relationships、secured transactions、business structureなどが出題されます。
法律用語が多いので、定義・要件・例外を短く整理し、MCQで反復しましょう。
Federal Tax Procedures
Federal Tax Proceduresでは、IRS audits、appeals、judicial process、statute of limitations、penalties、disclosures、substantiationなどが重要です。
実務手続の流れを押さえ、用語を整理しましょう。
MCQ対策|REGは「ルール暗記+計算パターン」で伸ばす
REGのMCQは72問あります。
REGのMCQ対策では、税法ルールを覚えることに加えて、計算パターンを身につけることが大切です。
特に、Individual Taxation、Property Transactions、Entity Taxationでは、問題文から必要な情報を拾い、計算する問題が多くなります。
一方、Business LawやFederal Tax Proceduresでは、定義・要件・例外を問う短文問題が多くなります。
REGのMCQでは、以下を意識しましょう。
- 税法ルールを単体で覚えない
- Basisは必ず手で計算する
- Entityごとの違いを表にする
- Business Lawは短文知識を積み上げる
- Tax Proceduresは用語と期限・手続の流れを整理する
- 間違えた問題は、なぜそのルールを使うのかまで確認する
ルールを単体で覚えない
REGでは、税法ルールを1つずつ暗記するだけでは点数が伸びにくいです。
たとえば、deductionのルールを覚えても、AGIにどう影響するのか、taxable incomeにどうつながるのかを理解していないと応用できません。
ルールは、必ず計算の流れの中で覚えましょう。
Basisは図で追う
Basisは、文章だけで覚えると混乱しやすい論点です。
資産を取得したとき、出資したとき、分配を受けたとき、損失が出たときに、basisがどう変わるかを図で追うのがおすすめです。
S corporationとpartnershipではbasisの考え方が違うため、比較表も活用しましょう。
Business Lawは短文知識を積み上げる
Business Lawは、税務計算と違って、短文の知識問題として問われやすいです。
Agency、contract、debtor-creditor、business structureなど、論点ごとに定義・要件・例外を整理しましょう。
1問ごとに知識を積み上げると、得点源にしやすい領域です。
TBS対策|REGは税務申告書・資料読解に慣れる
REGのTBSは8問あります。
TBSでは、単に税法ルールを覚えているだけでは足りません。
資料を読み、必要な数字を拾い、税務計算に反映する力が必要です。
たとえば、以下のような形式が考えられます。
- 個人税のgross incomeを計算する
- deductionsやcreditsを判断する
- Property Transactionsのgain/lossを計算する
- basisを計算する
- depreciation scheduleを読み取る
- C corporationのbook-tax differencesを整理する
- S corporationやpartnershipのseparately stated itemsを分類する
- owner’s basisを計算する
- tax returnやsupporting documentsの誤りを見つける
REGのTBSでは、満点を狙うより、取れる箇所を確実に拾う意識が重要です。
問題文を読む前に、まず設問を見て「何を計算・分類・判断する問題か」を確認しましょう。
⚠️ REGのTBSでやってはいけない3つの失敗
① MCQだけで仕上げようとする
REGはTBSが8問あります。資料読解・申告書レビュー・basis計算にも慣れておきましょう。
② Basisを曖昧にしたまま進む
Basisが弱いと、property、S corporation、partnership、loss limitationsで連鎖的に失点します。
③ 資料を全部読んでから解く
先に設問を確認し、何を計算・分類する問題か把握してから必要な資料を読みましょう。
REGはいつ受けるべき?おすすめの受験順
REGをいつ受けるべきかは、受験生の状況によります。
ただし、REGはCore科目の中では合格率が高めで、1科目合格の勢いをつけやすい科目です。
REGを早めに受けるメリット
REGを早めに受けるメリットは、比較的合格率が高く、学習範囲の切り分けがしやすいことです。
FARやAUDと違い、REGは税法・Business Lawという独立した領域が中心です。
税務経験がある人や、暗記と計算をバランスよく進められる人は、REGから始める選択肢もあります。
FAR後にREGを受けるメリット
FAR後にREGを受けるメリットは、財務会計と税務の違いを理解しやすいことです。
C Corporationでは、book incomeとtaxable incomeの差異が問われます。
FARで会計上の利益や財務諸表を学んでいると、book-tax differencesの理解が進みやすくなります。
TCPを選ぶならREG後が自然
Discipline科目でTCPを選ぶ予定の人は、REGの後にTCPへ進む流れが自然です。
TCPはTax Compliance and Planningの科目で、REGよりも税務コンプライアンス・税務計画寄りの内容を扱います。
REGで個人税、法人税、Basis、Entity Taxationを固めておくと、TCPの理解がしやすくなります。
▼USCPAの選択科目(BAR / ISC / TCP)の選び方はこちら
▼FARの勉強法はこちら
▼AUDの勉強法はこちら
社会人向け:REGの2か月・3か月・4か月スケジュール
REGは、計画的に進めれば社会人でも短期合格を狙いやすい科目です。
ただし、税務初学者が無理に短期で詰め込むと、BasisやEntity Taxationで混乱しやすくなります。
ここでは、2か月・3か月・4か月の3パターンで目安を示します。
| プラン | 対象者 | 進め方 |
|---|---|---|
| 2か月プラン | 税務経験者・FAR学習済み | 1か月目で個人税・法人税・Basis、2か月目でBusiness Law・TBS・模試を集中 |
| 3か月プラン | 標準的な社会人 | 1か月目で個人税・Property、2か月目でEntity・Business Law、3か月目でTBS・模試・総復習 |
| 4か月プラン | 税務初学者・英語不安あり | 前半で税務用語・個人税・Basis、後半でEntity・Business Law・TBS・模試 |
2か月プラン:税務経験者・FAR学習済み向け
2か月プランは、税務経験がある人や、FAR学習済みで会計基礎がある人向けです。
平日1.5〜2時間、休日4〜5時間程度を確保できる人が対象です。
短期合格を狙う場合は、Individual Taxation、Entity Taxation、Basisを優先し、Business LawはMCQで効率よく回す必要があります。
3か月プラン:標準プラン
3か月プランは、最も現実的な標準プランです。
1か月目でIndividual TaxationとProperty Transactionsを学びます。
2か月目でEntity TaxationとBusiness Lawを固めます。
3か月目でTBS、模試、弱点補強、Federal Tax Proceduresを仕上げます。
社会人であれば、この3か月プランが最もバランスがよいです。
4か月プラン:税務初学者・英語不安あり向け
4か月プランは、税務初学者や英語に不安がある人向けです。
最初の1か月で税務用語と個人税を丁寧に押さえます。
2か月目でBasisとProperty Transactions、3か月目でEntity TaxationとBusiness Law、4か月目でTBS・模試・総復習に入るイメージです。
時間はかかりますが、BasisとEntity Taxationを丁寧に固めることで、TBSへの対応力が上がります。
独学でREGは合格できる?予備校は必要?
REGは、USCPA科目の中では独学可能性が比較的高い科目です。
理由は、FARほど広い財務会計の範囲がなく、AUDのような抽象的な判断問題も比較的少ないからです。
ただし、米国税法やBusiness Lawが初学の場合、独学で進めると混乱しやすい論点もあります。
特に、以下に当てはまる人は、予備校や通信講座を使う方が現実的です。
- 米国税法が初めて
- Basisが苦手
- Entity Taxationで混乱する
- TBS対策に不安がある
- 税法改正への対応が不安
- TCPも受験する予定
- 短期間で合格したい
予備校を使うメリットは、重要論点の優先順位、TBS対策、税法改正への対応が整理されていることです。
REGは合格率が高めとはいえ、古い教材や断片的な知識だけで進めるのはおすすめしません。
▼USCPA予備校おすすめ3選はこちら
REG対策でやってはいけないNG勉強法
REGでは、勉強量が多くても、やり方を間違えると点数が伸びにくくなります。
特に避けたいのは以下です。
- Business Lawから深掘りしすぎる
- Basisを後回しにする
- 個人税と法人税を完全に別物として覚えすぎる
- MCQだけでTBSを後回しにする
- 税法ルールを丸暗記して計算練習をしない
- Entityごとの違いを表にしない
- TCPとの範囲差を理解しない
REGは、税法ルールを「計算・分類・判断に使える形」にしないと点数につながりません。
解説を読んで終わるのではなく、実際に手を動かして、basis、gain/loss、taxable income、book-tax differencesを計算できるようにしましょう。
⚠️ REGで落ちる勉強法チェックリスト
- Business Lawから深掘りしすぎる
- Basisを後回しにしている
- 個人税と法人税を完全に別物として覚えている
- MCQだけでTBSを後回しにしている
- 税法ルールを丸暗記して計算練習をしていない
- C Corporation / S Corporation / Partnershipの違いを表で整理していない
- TCPとの範囲差を理解していない
よくある質問(FAQ)
REGはUSCPAで一番簡単ですか?
合格率だけ見るとCore科目の中では高めですが、簡単とは限りません。米国税法、Business Law、Basis、Entity Taxationを整理できないと失点しやすい科目です。
REGの勉強時間は何時間必要ですか?
税務・簿記経験があれば100〜150時間、FAR学習済みで税務初学者なら150〜220時間、会計初学者や英語に不安がある場合は220〜300時間程度を目安にするとよいです。
REGはFARの後に受けるべきですか?
FAR後にREGを受けると、book-tax differencesや法人税の理解がしやすくなります。ただし、税務経験がある人やまず1科目合格したい人はREG先行も選択肢です。
税務未経験でもREGに合格できますか?
可能です。ただし、米国税法の用語や計算パターンに慣れる必要があります。個人税、Basis、Entity Taxationを順番に固めましょう。
Business Lawはどこまで勉強すべきですか?
Agency、Contracts、Debtor-Creditor、Business Structureなどの頻出論点を中心に、MCQで安定して得点できるレベルを目指しましょう。細かく深掘りしすぎる必要はありません。
TCPを選ぶならREGの後がいいですか?
はい。TCPはREGより税務コンプライアンス・税務計画寄りの科目なので、REGで個人税・法人税・Basisを固めてから進むと理解しやすくなります。
まとめ:REGは「個人税・法人税・Basis」で攻略する
REGは、Core科目の中では合格率が高めです。
しかし、税法、Business Law、Federal Tax Procedures、個人税、法人税、Basis、Property Transactionsなど、出題範囲は広いです。
攻略のポイントは、以下の5つです。
- 個人税・法人税を最優先にする
- BasisとProperty Transactionsを早めに固める
- Business Lawは得点源にするが深追いしすぎない
- MCQだけでなくTBSを早めに練習する
- 税法改正に対応した教材で学習する
REGは、細かい税率や金額を丸暗記する科目ではありません。
税法ルールを理解し、問題文のシナリオに当てはめ、計算・分類・判断できる状態を作ることが重要です。
TCPを選ぶ予定の人にとっても、REGは重要な土台になります。
参考・公式サイト
本記事で参照した公式情報
本記事は、以下の公式情報をもとに作成・更新しています。REGは税法改正の影響を受けやすいため、受験前には必ず公式情報と利用教材の更新状況を確認してください。
AICPA & CIMA:Learn what to study for the CPA Exam
Blueprintの概要、MCQ/TBS数、配点、2026年Blueprint PDF、新Pronouncement policyを確認できる公式ページです。
AICPA & CIMA:CPA Exam scoring and pass rates
合格点、スコア計算、MCQ/TBS配点、2025年・2026年Q1の合格率を確認した公式ページです。
AICPA & CIMA:CPA Exam Score Release Dates
2026年のスコアリリース日、Core科目・Discipline科目の受験スケジュール確認に使用する公式ページです。