USCPA(米国公認会計士)の学習計画を立てるうえで、必ず押さえておきたいのが試験日程とスコアリリース日です。
特に2026年のUSCPA試験は、Core科目(AUD / FAR / REG)とDiscipline科目(BAR / ISC / TCP)でスケジュールの考え方が違います。
Core科目は基本的に通年で受験できますが、Discipline科目は各四半期の最初の月にしか実施されません。
ここを理解せずに学習計画を立てると、「受けたい月にDisciplineが受けられない」「結果発表まで想定以上に待つ」「次の科目に進むタイミングを逃す」といったズレが起きやすくなります。
この記事では、2026年のUSCPA試験日程・スコアリリース日を、Core科目・Discipline科目に分けて整理します。
日本で受験する場合の注意点や、効率よく4科目を進めるためのスケジュール戦略もあわせて解説します。
✅ この記事の結論
- Core科目(AUD / FAR / REG)は通年受験できます。
- Discipline科目(BAR / ISC / TCP)は、1月・4月・7月・10月のみ受験できます。
- 2026年のCore科目は、AICPAが受験データを受領した日を基準に、年16回のスコアリリース目標日が設定されています。
- 日本受験でも、スコア発表のタイムラインは米国内受験と同じです。
- 日本会場を予約するには、NTS取得後に国際手数料を支払い、登録完了後にPrometricで予約します。
まず押さえる:USCPA試験は「Core」と「Discipline」で日程が違う
USCPA試験は、合計4科目です。
Core科目:AUD / FAR / REG の3科目
Discipline科目:BAR / ISC / TCP の中から1科目
Core科目は、基本的に年間を通じて受験できます。
一方、Discipline科目は2026年において、1月・4月・7月・10月の各1か月のみ受験可能です。
そのため、学習計画を立てるときは、まず「Disciplineをいつ受けるか」を決め、その前後にCore科目を配置するのが失敗しにくい進め方です。
📌 CoreとDisciplineの違い
🔵 Core科目
対象:AUD / FAR / REG
受験タイミング:通年で受験可能
スコア発表:年16回の目標日あり
🟠 Discipline科目
対象:BAR / ISC / TCP
受験タイミング:1月・4月・7月・10月のみ
スコア発表:年4回の目標日あり
2026年 Core科目のスコアリリース日
Core科目(AUD / FAR / REG)は、AICPAがPrometricから受験データを受領した日を基準に、目標スコアリリース日が設定されています。
ここで注意したいのは、公式スケジュールが「あなたが受験した日」ではなく、「AICPAが exam data file を受領した日」を基準にしていることです。
試験直後に必ず同日処理されるとは限らないため、締切ギリギリの日程で受験する場合は、数日余裕を持って考えましょう。
| AICPAが受験データを受領する期限 | 目標スコアリリース日 | 学習計画上の見方 |
|---|---|---|
| 2026年1月23日 | 2026年2月10日 | 年初に受けたCoreの結果確認に使える |
| 2026年2月14日 | 2026年2月24日 | 待ち時間が比較的短い回 |
| 2026年3月9日 | 2026年3月17日 | Q1終盤の受験結果を早めに確認しやすい |
| 2026年3月31日 | 2026年4月9日 | 4月以降の学習計画を立て直しやすい |
| 2026年4月23日 | 2026年5月7日 | GW前後に結果を確認するイメージ |
| 2026年5月16日 | 2026年5月27日 | 5月受験者向けの重要日 |
| 2026年6月8日 | 2026年6月16日 | 上半期の区切りとして使いやすい |
| 2026年6月30日 | 2026年7月10日 | 7月以降の受験計画を調整しやすい |
| 2026年7月23日 | 2026年8月7日 | 夏の学習計画を見直すタイミング |
| 2026年8月15日 | 2026年8月25日 | 8月後半に結果確認できる |
| 2026年9月7日 | 2026年9月15日 | 秋以降の受験順を見直しやすい |
| 2026年9月30日 | 2026年10月9日 | 10月のDiscipline受験と絡めて注意 |
| 2026年10月23日 | 2026年11月10日 | 年内残り科目の判断材料になる |
| 2026年11月15日 | 2026年11月24日 | 年末前に結果を確認しやすい |
| 2026年12月8日 | 2026年12月16日 | 年内に結果を確認できる最後の主要回 |
| 2026年12月31日 | 2027年1月12日 | 年末受験分は翌年発表になる |
※AICPAが公表している target score release date です。変更される可能性があります。
2026年 Discipline科目の試験日程・スコアリリース日
Discipline科目(BAR / ISC / TCP)は、Core科目と違って通年受験ではありません。
2026年は、各四半期の最初の月に受験期間が設定されています。
具体的には、1月・4月・7月・10月の4回です。
ここを逃すと、次の受験機会まで約3か月待つことになります。
| 受験期間 | 対象科目 | 目標スコアリリース日 | 学習計画上の注意点 |
|---|---|---|---|
| 2026年1月1日〜1月31日 | BAR / ISC / TCP | 2026年3月13日 | 1月に受けても結果は3月中旬。待ち時間が長め |
| 2026年4月1日〜4月30日 | BAR / ISC / TCP | 2026年6月16日 | 4月受験なら6月に結果。夏以降の計画に反映しやすい |
| 2026年7月1日〜7月31日 | BAR / ISC / TCP | 2026年9月11日 | 秋以降に残り科目を進める人向け |
| 2026年10月1日〜10月31日 | BAR / ISC / TCP | 2026年12月15日 | 年内に結果を確認できる最後のDiscipline枠 |
※Discipline科目は受験できる月が限られるため、先に受験月を決めてから学習計画を逆算するのがおすすめです。
日本でUSCPAを受験する場合の注意点
日本で受験する場合も、スコアリリースのタイムラインは米国内受験と同じです。
ただし、日本は国際会場にあたるため、Prometricで予約する前にInternational Administration Fee(国際手数料)を支払う必要があります。
国際手数料は、AUD / FAR / REG / BAR / ISC / TCP の各科目で1科目あたり390ドルです。
つまり、日本で4科目をストレート受験するだけでも、国際手数料だけで1,560ドルがかかります。
受験費用の総額については、以下の記事で詳しく解説しています。
▼USCPAの受験費用・総額シミュレーションはこちら
✍️ 日本受験の流れ
出願州で受験資格を通す
まずは出願州を決め、学歴評価や出願手続きを進めます。
NTSを取得する
NTS(Notice to Schedule)がないと、Prometricで予約できません。NTSは必ず保存しておきましょう。
国際手数料を支払う
日本会場で受ける場合、国際手数料を科目ごとに支払います。NTS取得時の費用とは別です。
少なくとも24時間待つ
国際受験登録完了後、Prometricで予約できるようになるまで少なくとも24時間待つ必要があります。
Prometricで日本会場を予約する
東京・大阪などの会場で、希望日時を選んで予約します。
効率よく受けるためのスケジュール戦略
スコアリリース日を踏まえると、USCPAは「いつ受けるか」で学習効率が変わります。
特に意識したいのは、次の3つです。
1. Discipline科目の受験月を先に押さえる
Discipline科目は1月・4月・7月・10月しか受験できません。
BAR / ISC / TCP のどれを選ぶかを早めに決め、受験月から逆算しましょう。
2. Core科目はスコア発表日から逆算する
Core科目は通年受験できますが、スコア発表のタイミングを意識すると、次の科目へ進む判断がしやすくなります。
3. ギリギリ受験を避ける
公式日程は「AICPAが受験データを受領した日」を基準にしています。
締切直前の受験は、数日余裕を持つ方が安全です。
✨ スケジュール戦略:ここだけ押さえる
① Disciplineは先に月を押さえる
Discipline科目は1月・4月・7月・10月のみ。受験月から逆算して学習計画を立てましょう。
② Coreは結果発表日から逆算
Core科目は通年受験できますが、スコア発表日を意識すると次の科目へ進みやすくなります。
③ 締切ギリギリは避ける
スコア発表はAICPAの受験データ受領日が基準。数日余裕を持つのが安全です。
おすすめの受験スケジュール例
どの科目から受けるべきかは、英語力・会計経験・学習時間によって変わります。
ただし、2026年の試験日程を踏まえると、社会人の場合は「Coreを進めながら、Disciplineの受験月を逃さない」組み方が現実的です。
たとえば、以下のようなスケジュールが考えられます。
| 時期 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 1〜3月 | FARまたはAUDを受験 | まずCoreを1科目進める |
| 4月 | Discipline科目を受験するか判断 | 4月枠を使えるなら、結果は6月に確認可能 |
| 5〜6月 | Core2科目目を受験 | 上半期で2科目合格を狙う |
| 7月 | Discipline科目を受験 | 4月に受けなかった場合の有力枠 |
| 8〜10月 | 残りCore科目を進める | 年内3〜4科目合格を狙う |
| 10月 | 必要ならDisciplineの年内最終枠 | 年内にDiscipline結果まで確認できる最後のチャンス |
※実際の学習順は、会計経験・英語力・選択科目によって調整してください。
選択科目で迷っている場合は、先にBAR / ISC / TCPの特徴を確認しておくと、スケジュールを組みやすくなります。
▼USCPAの選択科目(BAR / ISC / TCP)の選び方はこちら
スコアはどこで確認する?
多くの受験者は、NASBAのCPA Portalでスコアを確認します。
CPA Portalでは、試験セクションのステータス確認、NTSの表示・印刷、スコア通知の確認などができます。
ただし、州によってスコア確認方法や反映タイミングが異なる場合があります。
ただし、California / Illinois / Maryland の候補者は、NASBAのCandidate Portalではなく、各州BoardのWebサイトでスコアを確認する必要があります。
スコアリリース後にやること
スコアが出た後は、合否に応じて次の行動が変わります。
合格していた場合は次の科目へ進み、不合格だった場合は弱点を確認して再受験時期を決めます。
なお、不合格後すぐに再登録できるとは限りません。
NASBAによると、advisory scoreが表示されてから、その科目が再登録可能な状態に戻るまで最大5日かかる場合があります。
✅ スコアリリース後にやること
合格していた場合
次の科目に進みます。特にDiscipline科目は受験月が限られるため、次の受験枠を逃さないように注意しましょう。
不合格だった場合
スコアの弱点を確認し、再受験時期を決めます。日本受験の場合、リテイクでも国際手数料が再度かかる点に注意が必要です。
リテイク時の費用まで含めた総額は、以下の記事で詳しく整理しています。
▼USCPA受験費用の総額シミュレーションを見る
よくある質問(FAQ)
2026年のUSCPA試験はいつでも受けられますか?
Core科目(AUD / FAR / REG)は通年で受験できます。一方、Discipline科目(BAR / ISC / TCP)は、2026年は1月・4月・7月・10月のみ受験できます。
日本で受験してもスコア発表日は同じですか?
はい。国際会場で受験した場合も、スコアリリースのタイムラインは米国内受験と同じです。
Core科目のスコア発表日は「受験日」で決まりますか?
厳密には、AICPAがPrometricから受験データを受領した日を基準にします。そのため、締切日ギリギリの受験は避け、数日余裕を持つのがおすすめです。
Discipline科目を受けるなら何月がおすすめですか?
学習状況によりますが、4月または7月は使いやすい枠です。4月に受ければ6月に結果が出るため、夏以降のCore学習に反映しやすくなります。
NTS取得後すぐに日本会場を予約できますか?
日本で受験する場合は、NTS取得後に国際手数料を支払う必要があります。国際受験登録が完了した後、Prometricで予約可能になるまで少なくとも24時間待つ必要があります。
まとめ:2026年はDisciplineの受験月を先に押さえる
2026年のUSCPA試験では、Core科目とDiscipline科目でスケジュールの考え方が違います。
Core科目(AUD / FAR / REG)は通年受験できます。
一方で、Discipline科目(BAR / ISC / TCP)は、1月・4月・7月・10月のみです。
そのため、まずDiscipline科目をいつ受けるか決め、その前後にCore科目を配置すると、学習計画を組みやすくなります。
また、日本で受験する場合は、NTS取得後に国際手数料を支払い、予約可能になるまで少なくとも24時間待つ必要があります。
受験費用・州選び・選択科目まであわせて整理すると、ムダな出願やリテイクを減らしやすくなります。
参考・公式サイト
本記事で参照した公式情報
本記事は、以下の公式情報をもとに作成・更新しています。試験日程や手数料は変更される可能性があるため、出願前には必ず公式サイトも確認してください。