「USCPAって、自分の学歴や単位で本当に出願できるの?」「州ごとに条件が違いすぎて、どれが最新かわからない…」
USCPA(米国公認会計士)は試験自体は全米共通ですが、受験資格・ライセンス要件は州ごとに違います。そのため、古いブログ記事や予備校の旧情報をそのまま信じると、州選びや単位取得で遠回りしやすいのが難点です。
この記事では、2026年時点の最新情報をベースに、USCPAの出願要件・受験資格を初心者にもわかりやすく整理しました。特に日本人が比較しやすい主要州(Washington / Alaska / Guam / Montana)を中心に、学歴・単位・年齢・居住地・実務経験・外国学歴評価を州別に比較しています。
まず結論:USCPAの出願要件で見るべきは4つ
- 学歴(学士号の有無・在学中かどうか)
- 会計・ビジネス単位(何単位必要か、何がカウントされるか)
- 受験要件とライセンス要件の違い
- 外国学歴評価(NIESなど)が必要かどうか
この4つを押さえれば、ほとんどの人は「自分が今どの州に出願しやすいか」が見えてきます。逆にここを曖昧にしたまま予備校選びや科目学習を始めると、あとから州変更や追加単位で遠回りしやすくなります。
🟦 A:4年制大学卒で、会計/ビジネス単位もある程度ありそう
🟪 B:文系出身・専門卒/短大卒・単位不足が不安
🟩 C:受験より先に、将来のライセンス取得まで見据えたい
受験要件とライセンス要件は別です
USCPAで最も多い誤解が、「試験を受けられる=その州でそのままライセンス取得できる」と思ってしまうことです。実際には、州によって以下が分かれています。
・年齢
・在学中受験の可否
・外国学歴評価
・州によっては residency の有無
・150単位や追加教育
・倫理要件
・一部州では residency や証明書類
まずは「受験できるか」を確認し、その次に「その州でライセンスまで取り切りやすいか」を見てください。ここを逆にすると、あとで州変更や追加単位が発生しやすくなります。
USCPA試験そのものは全州共通、要件は州ごとに違う
USCPA試験は全州共通で、Core3科目(AUD / FAR / REG)+ Discipline1科目(BAR / ISC / TCP)です。ただし、誰がその試験を受けられるかは州ごとに違います。
そのため、学習を始める前に「自分がどの州で受験しやすいか」を決める必要があります。選択科目の考え方は、以下の記事で先に把握しておくと理解が早いです。
USCPAの選択科目(BAR / ISC / TCP)の選び方はこちら
出願要件の中心は「学歴・単位」です
多くの州で、出願要件の中心は学位と会計/ビジネス単位です。特に日本人は外国学歴扱いになることが多いため、州ごとの単位ルールと評価機関を正確に押さえることが重要です。
- 学歴:4年制大学卒(Bachelor’s degree)を前提にする州が多い
- 会計単位:24単位前後を求める州が多い
- ビジネス単位:24単位前後、または指定科目を求める州が多い
- 外国学歴評価:日本の大学を卒業している場合、NIESなどの評価が必要になることがある
主要州の最新要件比較【2026年版】
ここでは、日本人が比較しやすい主要州をまとめます。なお、この記事は「日本人が検討しやすい州」を中心にしています。最終的には必ず州の公式ページで確認してください。
| 州 | 受験しやすさの特徴 | 年齢・居住地など | 外国学歴評価 | ライセンス時の注意点 |
|---|---|---|---|---|
| Washington | 2025/11/20以降は Option A/B/C。 会計24+ビジネス24が軸。 |
公開ページでは教育要件が中心。 州ページを都度確認推奨。 |
NIES | Option Aは2年/4,000h、 Option B/Cは1年/2,000h |
| Alaska | 19歳以上。 在学中・経験ベースを含む複数ルートあり。 |
受験時は residency なし。 ただし licensure は別論点。 |
NIESのみ | 2026年から150時間要件 repeal。 外国学歴/外国資格者は Alaska residency と AICPA ethics に注意 |
| Guam | 18歳以上。 3つの教育ルートがあり比較しやすい。 |
residency なし | NIES / FACS / ERES など | 2021/12/16以降の licensure は150時間必須。 150時間ルートは1年/2,000h経験基準あり |
| Montana | exam時点で4年制 accredited institution + 24会計+24ビジネス | 公式ページは学歴・単位中心 | NIES | 教育パスで1年 or 2年経験。 4科目は30か月内に合格 |
Washington州:2025年11月以降の現行ルールで見直し必須
Washington州は、2025年11月20日以降の現行ルールで見る必要があります。現行の考え方は、Option A / B / C の3パターンです。
- Option A:学士+会計 concentration or equivalent
- Option B:大学院(post-baccalaureate)+会計 concentration or equivalent
- Option C:学士+会計 concentration or equivalent + 追加30 semester hours(2035年末までの時限ルート)
会計 concentration or equivalent は、会計24単位+ビジネス24単位 が基本です。しかも現行ルールでは、余分な会計単位をビジネス単位に振替可能という実務上かなり重要なポイントがあります。
一方で、ライセンス時は経験要件があります。Option A は2年(4,000時間)、Option B/C は1年(2,000時間)です。以前のように「Washingtonは経験なしでライセンスまで取りやすい」と理解するのは危険です。
Alaska州:受験しやすさと、ライセンス時の注意点を分けて考える
Alaska州は、受験の入口が比較的広い州としてよく候補に上がります。現行の exam eligibility では、19歳以上で、学歴・在学中・経験を含む複数ルートが用意されています。
ただし、Alaskaは「受験しやすい」=「最後まで取りやすい」とは限りません。2026年のライセンス申請資料では、外国学歴や外国資格で申請する人にAlaska residency を求める扱いが明記されており、さらにAICPA ethicsも必要です。
また、Alaska Boardは2026年1月1日から licensure の150時間要件を repealしたことも案内しています。つまり、古い「Alaskaは150時間が必要」という情報だけで判断するとズレます。受験要件と licensure 要件を切り分けて確認しましょう。
Guam:日本人が比較しやすいが、ルールは意外と細かい
Guamは、18歳以上・residency requirement なしで、日本人にも比較されやすい州です。ただし「柔軟そう」に見えて、教育ルールはむしろ細かめです。
- 会計 major(AACSB)ルート
- business major(AACSB/ACBSP)+ 会計24単位ルート
- 学士号相当 + 会計24単位 + ビジネス24単位(Economics 6 / Finance 3 / Business Law 3 を含む)
さらに、在学中でも最初の科目受験日から18か月以内に要件を満たせる見込みがあれば受験可能な余地があります。
ただし licensure は別です。Guamは2021年12月16日以降の licensure で150時間が必須です。また、Guamが公表している experience requirements では、150-hour pathway は1年・2,000時間の acceptable experience が基準になっています。
Montana州:古い「高卒でもいける」情報は見直したほうがいい
Montana州は今でも候補に挙がることがありますが、現行の公式ページでは、exam時点から accredited four-year institution を前提に、上級会計24単位+一般ビジネス24単位を求めています。
また、ライセンス時は教育パスによって必要経験が変わります。
- post-baccalaureate degree+会計 concentration:1年経験
- 学士+追加30時間+会計 concentration:1年経験
- 学士+会計 concentrationのみ:2年経験
さらに、Montanaは4科目を30か月内に合格するルールです。つまり、Montanaは「なんとなく取りやすい州」ではなく、学歴・単位・経験の設計をきちんと組める人向けに見たほうが安全です。
年齢・居住地・実務経験は「州差」が大きい
学歴・単位ほどではありませんが、年齢・居住地・実務経験も州差があります。
- 年齢:Guamは18歳以上、Alaskaは19歳以上が明記
- 居住地:GuamとAlaskaは exam について residency なし。ただし Alaska licensure は外国学歴/外国資格者に別条件あり
- 実務経験:多くの州で受験時には不要。ただし licensure 時には必要になることが多い
特に実務経験は、「受験には不要だが、ライセンスでは必要」という形が基本です。例外的に Alaska は exam eligibility の段階で経験ベースのルートもあります。
単位が足りない場合の対処法
文系出身、専門卒、短大卒、あるいは会計・ビジネス単位が不足している人でも、追加履修で対応できるケースは多いです。ただし、「単位として正式に transcript に載るか」が最重要です。
- USCPA予備校の単位取得プログラムを使う
- 通信制大学・大学院・科目等履修を使う
- 州選びを先に確定し、必要最小限の単位だけ追加する
ここで注意したいのが、「勉強教材」と「正式な単位」は別だということです。たとえば Alaska の現行要件では、commercial CPA review courses は不可で、対応する大学の正式単位として transcript に載る correspondence / online course は可という整理が明記されています。
つまり、単位不足の人ほど、先に州を決める → 何単位必要かを確定する → 単位が付くルートだけ選ぶという順番が重要です。
おすすめの予備校

当サイトで推薦するUSCPA予備校はアビタスです。
アビタスは創業30年、USCPA国内合格者の78.5%以上を占め、圧倒的な実績を持つUSCPA専門校です。
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出願前に確認する書類・手順
出願要件を満たしていても、書類の出し方で止まるケースは多いです。特に外国学歴の人は、大学からの transcript 送付先や評価機関で詰まりやすいので、以下を先に確認してください。
出願要件に関するよくある質問(FAQ)
文系出身でもUSCPAに出願できますか?
専門卒・短大卒だと厳しいですか?
職歴ゼロでも受験できますか?
TOEICやTOEFLは必要ですか?
USCPAに必要な英語力の目安はこちら
NIESは必須ですか?
まとめ:USCPAは「誰でも受けられる」わけではないが、条件整理でかなり見通せる
- USCPA試験は全州共通だが、出願要件は州ごとに違う
- まず見るべきは、学歴・単位・外国学歴評価・受験要件とライセンス要件の違い
- Washington / Alaska / Guam / Montana は、それぞれ強みと注意点が違う
- 単位不足の人ほど、州選び → 不足単位の確定 → 追加履修の順番が重要
- 古い比較記事より、現行の州公式ページで判断するのが安全
次にやるべきことは、「自分の transcript でどの州が狙えるか」を整理することです。州選びが決まれば、単位取得も予備校選びも一気にやりやすくなります。
参考・公式サイト
- AICPA:CPA Exam Overview
- NASBA:Washington
- Washington Board:Education Requirements
- Washington Board:Experience
- NASBA:Alaska
- Alaska Board:Rule Changes Beginning January 1, 2026
- Alaska Board:Certified Public Accountant by Examination Application
- NASBA:Guam
- Guam Board:150 Hour Education Requirement for Licensure
- Guam Experience Requirements
- Montana Board:Education Requirements
- Montana Board:Exam Requirements
- NIES:Evaluation Services