USCPA(米国公認会計士)の学習を始めようと思ったとき、真っ先に気になるのが「結局、全部でいくらかかるの?」というお金の話ですよね。
実はUSCPAの取得費用は、「どの州に出願するか」「日本会場で受験するか」「大学の単位がどれくらい足りているか」で、総額が大きく変わります。
この記事では、2026年の最新公式データをもとに、日本人がよく比較する主要3州(ワシントン・アラスカ・グアム)の受験料や、日本会場で受ける場合に必ず発生する「国際手数料」、学歴評価費などを合算した“試験関連費用の総額”を、積み上げ式でわかりやすく解説します。
さらに、予備校代や不合格時の追加費用、使える補助金まで網羅しているので、あなたにとってのリアルな費用イメージが掴めるようになります。
🟦 A:単位は足りている(or ほぼ足りている)/日本で受けたい
次にやること:①出願州(WA/AK/GU)を決める → ②受ける順番を決めて「準備できた科目だけ」申請
🟪 B:単位が足りない/受験資格が不安(ここで迷う人が一番多い)
次にやること:①単位・要件を確定 → ②不足分の最短ルートを決める → ③総額で予備校を比較
🟩 C:とにかく試験費用を抑えたい/海外受験もOK
次にやること:①日本($390/科目)とGuam($100/科目+渡航費)を総額で比較 → ②スケジュールが成立するか確認
結論:日本受験(4科目)の試験関連費用は「約$3,100〜$3,200+学歴評価費」が目安
USCPA試験は、必須のCore3科目と選択のDiscipline1科目の、合計4科目で構成されています。
日本に住みながらプロメトリックセンター(国際会場)で受験する場合、各州に支払う受験料とは別に、1科目につき390ドルの「国際手数料」が必ず発生します。
そのため、日本で4科目にストレート合格した場合、試験そのものにかかる費用(=試験関連費用)は州によって異なりますが、およそ3,100〜3,200ドル(約46万〜48万円)が目安となります。
これに加えて、海外学位(日本の大学など)の人は学歴評価費用がかかり、さらに予備校代・単位取得費用が加算されます。
※本記事での円換算は目安として「1USD=150円」で計算しています。実際は為替により変動します。
まず超重要:出願州と受験地は別(ここを勘違いすると損する)
USCPAは「どこに出願するか(州)」と「どこの会場で受験するか(受験地)」が別です。
出願州:受験資格の判定・州手数料(評価申請料/科目申請料/受験料)が決まる
受験地:日本受験の国際手数料($390/科目)や、Guam会場の追加費用($100/科目)などが決まる
・州手数料(評価申請料 / 科目申請料 / 受験料)
・合格期限などのルール
・Guam会場:追加費用($100/科目)など
・渡航費 / 宿泊費(海外受験の場合)
この場合、州手数料はGuam基準で、受験地の追加費用は日本受験の国際手数料がかかります。
USCPAの受験費用は「6つの項目」で積み上がる
USCPAの受験にかかる費用の全体像は、大きく以下の6つの項目に分けられます。
1. 学歴評価費(NIESなど)
日本の大学など米国外の学位を持つ場合、NIESなどの専門機関で学歴評価を受ける必要があり、約240ドルかかります。
2. 評価申請料(Education Evaluation Application Fee)
出願する州に対して、自分が受験資格を満たしているか評価してもらうための初期費用です。
3. 科目申請料(Exam Application Fee)
実際に試験を受けるための出願費用です。多くの州では「1回の申請につき1科目」が基本となります。
4. 受験料(Exam Section Fee)
各科目の受験料本体です。多くの州で1科目あたり約262ドルに設定されています。
5. 国際手数料(International Administration Fee)
日本で受験する方に大きくのしかかる費用です。全科目共通で1科目あたり390ドルが上乗せされます。
6. 予備校代・単位取得費用(人によって最も差が出る)
人によって最も差が出る部分です。予備校の利用料や、受験資格を満たすための単位購入費用が含まれます。
このあと、主要3州(WA/AK/GU)の公式Feeを使って「試験関連費用(最低ライン)」をまず出します。
その上で、予備校・単位・補助金であなたの総額を具体化します。
【要注意】日本での受験は「1科目$390」の追加費用がかかる
日本のプロメトリックセンター(国際会場)で受験する場合、州の受験料とは別に追加費用が発生します。
公式の規定により、すべての科目において1科目あたり390ドルの国際手数料が必要です。
つまり、4科目ストレートで合格しても「$390 × 4科目 = $1,560」が上乗せされる計算になります。
もし不合格になり再受験(リテイク)する場合は、その都度$390が追加でかかるため、日本受験者にとっては非常に重要なコストです。
主要3州(ワシントン・アラスカ・グアム)の公式受験料まとめ(2026年版)
それでは、具体的な州ごとの費用を見ていきましょう。
日本人が出願しやすい「ワシントン州(WA)」「アラスカ州(AK)」「グアム(GU)」の3州について、公式ページに記載されている費用を整理しました。
科目申請:$103/科目
受験料:$262.64/科目
科目申請:$109/科目
受験料:$262.64/科目
科目申請:$116/科目
受験料:$262.64/科目
表を見るとわかるように、評価申請料や科目ごとの申請料は州によって異なります。
また、重要ポイントとして、多くの州で「1回の申請につき1科目」が基本です。
つまり、受験回数が増えるほど、試験料以外の手数料も回数分だけ積み重なります。
【州別】ストレート合格した場合の試験関連費用をシミュレーション(日本受験×4科目)
先ほどの公式費用をもとに、日本受験で4科目ストレート合格した場合の「最低限かかる試験関連費用」を計算してみましょう。
計算式は
(受験料+科目申請料+国際手数料$390)×4科目 + 評価申請料
です。
ワシントン州(WA)
1科目あたり$755.64となり、4科目の合計に初期の評価申請料を加えると、総額は約$3,118.56(約46.8万円)です。
アラスカ州(AK)
1科目あたり$761.64。4科目の合計に評価申請料を加えると、総額は約$3,167.56(約47.5万円)です。
グアム(GU)
1科目あたり$768.64。4科目の合計に評価申請料を加えると、総額は約$3,210.56(約48.2万円)です。
もし1科目不合格になったら?再受験(リテイク)にかかる追加費用
USCPAは科目合格制の試験ですが、一度支払った受験料は不合格になっても返金されません。
そのため、再受験(リテイク)する場合は、再度「受験料+科目申請料+国際手数料」を丸ごと支払う必要があります。
日本受験の場合、1科目落ちるごとに約$756〜$769(約11.3万円〜11.5万円)の追加費用が発生します。
試験の難易度を考えると、一定の「再受験コスト」はあらかじめ予算に組み込んでおくのが安全です。
海外学位(日本の大学など)を持つ人は学歴評価費用も必須
日本の大学など米国外の学位を持つ場合、学位や取得単位が米国基準を満たしているかを確認する「学歴評価(International Evaluation)」が必要になります。
州によって評価機関の指定が異なる点に注意してください。
・ワシントン州:海外学位はNASBA International Evaluation Services(NIES)での評価が必要
・アラスカ州:海外学位評価はNIESのみが唯一の評価機関(only acceptable provider)
・グアム:NIESに加え、複数の評価機関が利用可能
学歴評価費用の目安(NIES)
・国際学歴評価:$240〜$250の表示があり(申請画面の請求額で最終確認推奨)
・追加の学歴評価 / 州変更:$135
また、出身大学から英文の成績証明書を取り寄せる発行手数料や、場合によっては翻訳代、国際郵送費なども発生します。
大学によって異なりますが、数千円〜数万円程度の実費を見込んでおきましょう。
支払いタイミング(いつ・何を払う?)を理解すると、ムダ金が減る
USCPAは、支払うタイミングを間違えると「NTS失効」「直前変更の手数料」「申請料の積み上がり」で損しがちです。
コツは「受験準備が整ってから科目申請&予約」です。
特に“1申請=1科目”の州では、焦ってまとめて進めるとムダが出やすいので注意してください。
意外な落とし穴?プロメトリックの予約変更・キャンセル料
試験の予約日時を変更したい場合、手続きのタイミングによって追加の手数料が発生します。
・試験日の61日以上前:無料で変更可能
・5〜60日前:プロメトリックへの手数料が発生
・2〜5日前:Prometric seat fee全額が必要
・24時間未満:変更不可
急な予定変更が起きそうな人ほど、受験日を早く押さえすぎない(=準備ができた科目だけ申請&予約)が安全です。
(参考)Guamで受験すると安い?
日本受験は国際手数料が$390/科目ですが、Guamの試験会場で受ける場合は追加のGuam Administration Feeが$100/科目です(非返金)。
ただし、航空券・宿泊費・現地移動費がかかるため、総額で得かどうかは人によります。
「試験費用だけ下げたい」ではなく、「渡航費込みの総額」で比較しましょう。
総額を大きく左右する「予備校代」と「単位取得費用」
ここまで解説してきたのは、あくまで「試験関連費用(最低ライン)」です。
実際の出費総額を最も大きく左右するのは、予備校(スクール)の受講料と、受験資格を満たすための単位取得費用です。
例として大手予備校のアビタスでは、受講料は624,800円(税込)〜、別途入学金11,000円が必要、さらに単位が不足している場合は1科目あたり12,100円で追加購入が可能と明記されています。
予備校によって、基本料金に含まれる教材の範囲やサポート体制、単位取得パックの有無が異なります。
表面的な受講料の安さだけで比較せず、自分の状況(必要な単位数など)に合わせた総額で選ぶことが大切です。
教育訓練給付金などの補助制度で「実質負担額」を減らそう
決して安くはないUSCPAの取得費用ですが、補助制度をうまく活用することで実質負担を減らせます。
代表的なものが厚生労働省の「教育訓練給付金」です。
一般教育訓練では、教育訓練経費の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給されます。
また最近は「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象となっている講座もあり、CPA会計学院では条件を満たした場合に最大70%補助、実質負担144,000円の例が掲載されています(条件あり)。
USCPAの費用を少しでも安く抑える5つの鉄則
1. まず自分の取得単位を確認する(単位不足で州選びも費用もズレる)
2. 準備が整った科目から1つずつ申請する(“1申請=1科目”の州が多い)
3. 予約変更は「61日前」までに済ませる(無料枠を活用)
4. 補助金や給付金の条件は「予備校への申し込み前」に確認する
5. 予備校選びは「自分にとっての総額」で比較する(単位・サポート込みで判断)
よくある質問(FAQ)
日本で受けると国際手数料はいくら?
日本(国際会場)で受験する場合、国際手数料は$390/科目です。4科目なら$1,560になります(落ちたらその都度追加)。
科目申請はまとめてできる?
州によりますが、主要3州(WA/AK/GU)は1回の申請=1科目の運用です。準備できた科目だけ申請するのがムダ金回避のコツです。
予約変更・キャンセルはいつまで無料?
一般に「61日前まで無料」などのルールがあり、直前ほど手数料が重くなります。早すぎ予約に注意してください。
海外学位(日本の大学)だと学歴評価はいくら?
NIESの案内上、学歴評価費は$240。追加評価や州変更は$130の案内があります。州によって評価機関の指定があるので、出願州の条件も合わせて確認してください。
予備校代はどれくらい見ておくべき?
受講料の“見た目”より、単位パックやサポート範囲で総額が変わります。まずは「総額で比較」してから決めるのが安全です。
まとめ:あなたのUSCPA受験総額を見積もる4つのステップ
1. 受験資格を満たしやすい出願州(WA/AK/GUなど)を決める
2. 日本で受験する場合は、1科目につき$390の国際手数料を上乗せして計算する
3. 海外学位(日本の大学など)の人は、学歴評価費も加算する
4. 不足単位・予備校代・補助制度を加味して“実質負担”を出す
まずは「自分がどの州に出願できそうか」「大学時代の単位がいくつ足りないのか」を確認するところから始めてみましょう。